ファットボーイで後悔しない！失敗談から学ぶ選び方

2025年7月13日

バイクの選び方・比較

ハーレーダビッドソンのファットボーイは、その重厚なデザインと唯一無二の存在感で、多くのライダーを魅了しています。しかし、ファットボーイを購入して後悔しないか、といった不安を感じて検索されている方もいらっしゃるかもしれません。特に、ハーレーは乗り心地や、曲がらないと感じる原因、排気量などのスペック、エボモデルの魅力、そしてオーナーのリアルな口コミなど、購入前に確認しておきたい点が多岐にわたります。また、中古車選びのポイントや維持費用について、適切なメンテナンス方法、カスタムパーツ選び、長距離ツーリングの注意点、そして初心者でも乗れるのかといった疑問も購入の障壁となることがあります。人気のモデルですが、事前に十分な情報を集め、後悔しないための総括的な理解を深めることは非常に大切です。

記事のポイント

ファットボーイの特性と走行性能
維持にかかるコストとメンテナンスの重要性
中古車選びのポイントとカスタムの可能性
購入後に後悔しないための具体的な対策

ファットボーイ購入で後悔しないために知るべきこと

ファットボーイの乗り心地と特徴
曲がらないと感じる原因と対策
ファットボーイのスペックを解説
エボモデルの魅力と評価
オーナーのリアルな声

ファットボーイの乗り心地と特徴とは

ファットボーイの乗り心地は、多くのライダーから快適であると評価されています。安定感のある重厚な車体と低重心設計が、長距離ツーリングでの疲労軽減に貢献すると考えられます。たとえば、高速道路での巡航中も車体がふらつきにくく、安定した走行が可能です。

また、サスペンションシステムは路面の凹凸をしっかりと吸収するように設計されており、舗装状況の良くない道でも快適に走行できるでしょう。シートも厚みがあり、座り心地が良いとされています。長時間運転してもお尻が痛くなりにくいといったメリットが挙げられます。

しかし、デメリットも存在します。ファットボーイは車重が重いため、市街地での取り回しや駐車に慣れるまで時間がかかる可能性があります。特に、狭い場所でのUターンや低速でのコーナリングは、その重さが影響して難しく感じるかもしれません。快適な乗り心地を提供する一方で、その重量には慣れが必要といった点が挙げられます。

曲がらないと感じる原因と対策

ファットボーイが「曲がらない」と感じる場合があるのは、その設計と特性に起因することが多いです。

まず、ファットボーイの大きな重量が、特に低速でのハンドリングに影響を与えます。市街地での低速コーナリングやUターンでは、その重量が曲がりにくさを感じさせる主な原因となります。バイクをバンクさせる際に、重さが抵抗となり、思ったように車体を傾けられないと感じることがあります。

次に、フットボード（ステップ）の位置も影響しています。ファットボーイのフットボードは比較的低く設定されているため、深くバイクを傾けると路面に擦れてしまう可能性があります。このため、ライダーが無意識にコーナリングを浅くしてしまい、結果として「曲がらない」という感覚につながることが考えられます。適切な体重移動と視線移動を意識し、車体を無理に倒しすぎない範囲でスムーズなライン取りを心がけることが大切です。

さらに、ファットボーイのサスペンションセッティングは、快適なクルージングを重視した設定になっています。スポーツバイクのような鋭いハンドリングを求めるには不向きな設計と言えるでしょう。タイトなカーブでの曲がりにくさに繋がる可能性もあります。幅広のタイヤを装備している点も、直進安定性を高める一方で、コーナリング時のレスポンスを鈍くする一因となることがあります。

これらの要因を理解し、ファットボーイがクルージングや長距離ツーリングに最適化されたバイクであることを認識することが重要です。その特性を理解し、無理のない運転を心がけることで、その魅力を最大限に引き出せるでしょう。

ファットボーイのスペックを解説

ファットボーイは、その堂々とした車格と力強いエンジンが特徴です。以下に、一般的なスペックを示します。

項目	詳細
タイプグレード名	FLFBS Softail Fatboy 114
発売年	2019
発売月	8
全長 (mm)	2370
全幅 (mm)	972
全高 (mm)	1107
ホイールベース (mm)	1665
最低地上高 (mm)	115
シート高 (mm)	675
車両重量 (kg)	317
乗車定員（名）	2
原動機型式	Milwaukee-Eight 114
原動機種類	4ストローク
気筒数	2
シリンダ配列	V型（L型）
冷却方式	空冷
排気量 (cc)	1868
カム・バルブ駆動方式	OHV
気筒あたりバルブ数	4
圧縮比（:1）	10.5
最大トルク（N・m）	155
最大トルク回転数（rpm）	3000
燃料供給方式	フューエルインジェクション
燃料タンク容量 (L)	18.9
燃料タンク・リザーブ容量 (L)	3.8
燃料（種類）	ハイオクガソリン
変速機形式	リターン式・6段変速
タイヤ（前）	160/60R18
タイヤ（後）	240/40R18

このスペック表からもわかるように、ファットボーイは非常に大排気量で重厚な車体を持つバイクです。ミルウォーキーエイト114エンジンは、低回転域から強力なトルクを発揮し、ゆったりとしたクルージングに適しています。

一方で、車両重量が300kgを超えるため、取り回しには慣れが必要となります。シート高は比較的低いですが、幅広のシートは足つきに影響を与えることもあります。これらの数値は、ファットボーイの走行性能や取り回しにおける特性を理解する上で非常に役立つでしょう。

出典：ハーレーダビッドソン公式サイト

エボモデルの魅力と評価

ファットボーイのエボモデル、すなわちエボリューションエンジンを搭載したモデルは、独特の魅力で多くのライダーに支持されています。

まず、エボモデルの最大の魅力はそのクラシックなスタイルです。1980年代から1990年代にかけて生産されたエボリューションエンジンは、ハーレーダビッドソンの中でも特に人気の高いエンジンの一つです。独特のメカニカルなデザインと力強い排気音は、多くのライダーにとって象徴的な存在です。

また、エボモデルは信頼性が高いことでも知られています。前身のショベルヘッドエンジンに比べて改良された設計が施されており、オイル漏れが少なく、メンテナンスも比較的容易であると評価されています。このため、長く乗り続けられるバイクとして評価されることが多いでしょう。

さらに、エボモデルはカスタマイズの幅広さも魅力です。市場には多くのカスタムパーツが出回っており、自分好みのバイクに仕上げることが可能です。例えば、マフラーの変更やハンドルの交換など、豊富なカスタムパーツによって、自分だけの一台を作り上げることができます。

最後に、エボモデルは中古市場でも人気が高いです。クラシックなデザインとエンジンの信頼性から、中古でも高い価値を保っている傾向があります。これにより、エボモデルを購入することで、将来的に売却する際にも比較的高値で売れる可能性があると考えられます。

オーナーのリアルな声

ファットボーイの購入を検討している方にとって、実際に所有しているオーナーのリアルな声は非常に参考になるでしょう。

多くのオーナーが口にするのは、長距離ツーリングにおける快適性です。低重心設計と厚みのあるシートにより、長時間ライディングしても疲れが少ないといった声が聞かれます。たとえば、一日中高速道路を走行しても、体への負担が少ないと感じる方が多いです。しかし、前述の通り、重量があるため、狭い道での取り回しには慣れが必要だと指摘する声もあります。

また、ファットボーイの重厚なデザインは、街中でも一際目立ち、その存在感に魅了されるオーナーが多いです。クロームメッキやディッシュホイールのデザインが他のバイクと一線を画しており、多くの人から注目されるといった感想も聞かれます。一方で、その重量ゆえに、取り回しに慣れるまで少し時間がかかったという意見も同時に見られます。

維持費がかかる点については、多くのオーナーが注意を促しています。定期的なオイル交換やタイヤの交換費用、そして車検費用などが積み重なるため、購入前にしっかり予算を考えておくことを推奨しています。また、ファットボーイを長く乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせないという声も多数あります。信頼できる整備工場を見つけることが、安心して乗り続けるための鍵となるでしょう。

カスタムの楽しみを挙げるオーナーも非常に多いです。エキゾーストやハンドルバー、シートなど、自分好みにカスタムすることで、世界に一つだけのオリジナルバイクに仕上げられることに喜びを感じるようです。ただし、カスタムにはコストがかかるため、計画的に進めることが大切だとアドバイスする声もあります。

これらのオーナーの声は、ファットボーイの魅力と同時に、購入前に知っておくべき注意点を示唆しています。

ファットボーイ後悔を避ける賢い選び方

中古車選びのポイントと相場
維持費と適切なメンテナンス
カスタムパーツ選びで理想の一台に
長距離ツーリングの注意点
ファットボーイは初心者でも乗れるのか
ファットボーイ後悔しないための総括

中古車選びのポイントと相場

ファットボーイの中古車を選ぶ際には、後悔しないためにいくつかの重要なポイントがあります。

まず、車両の状態を徹底的に確認することが最も重要です。エンジンの動作、フレームの状態、タイヤの摩耗具合、そしてサスペンションの状態をチェックしてください。たとえば、エンジン音が正常か、オイル漏れがないかを確認することで、エンジンの健康状態を把握できます。また、フレームにひび割れや錆がないかを確認し、バイク全体の構造的な健全性を確保することが大切です。

次に、バイクの履歴を確認することも重要です。過去のオーナーの数、メンテナンスの履歴、事故歴などを調べることで、そのバイクがどのように扱われてきたかを知ることができます。信頼できる販売店やディーラーから購入する場合、これらの情報は比較的容易に入手できます。定期的にメンテナンスを受けていたバイクは、長持ちしやすく、安心して乗ることができるでしょう。

さらに、価格も重要な要素です。市場価格を調べ、相場よりも高すぎないか、あるいは安すぎないかを確認してください。安すぎる場合は、何らかの欠陥がある可能性があるため、注意が必要です。追加でかかる費用（メンテナンスや修理費用）も考慮に入れ、総合的なコストを見積もることが大切です。

そして、可能であれば試乗することをおすすめします。試乗することで、実際の乗り心地や操作感を確認できます。バイクの振動やブレーキの効き具合など、実際に乗ってみなければ分からないポイントをチェックできるでしょう。

中古車の相場は、年式や走行距離、カスタムの有無によって大きく変動します。例えば、1990年代の初期モデルは状態により100万円前後で見つかることがありますが、比較的新しい2010年代のモデルでは150万円から250万円程度が一般的です。最新のミルウォーキーエイトエンジン搭載モデルは、さらに高額になる傾向があります。これらのポイントを押さえて慎重にファットボーイの中古車を選ぶことで、後悔しない購入ができるでしょう。

維持費と適切なメンテナンス

ファットボーイの維持費用は、税金、保険料、メンテナンス費用、消耗品の交換費用など、多岐にわたります。これらを事前に把握しておくことは、後悔しないための重要なステップです。

まず、税金についてです。ファットボーイのような大型バイクには自動車税がかかり、年間で6,000円程度とされています。任意保険の費用は年齢や契約内容によりますが、年間で約35,000円前後が相場です。弁護士特約やロードサービスを付けることで、トラブル時の負担を軽減できます。

次に、メンテナンス費用についてです。定期的なオイル交換は必要で、1回のオイル交換にかかる費用は約10,000円程度です。車検は2年ごとに必要で、費用は約100,000円ほどかかることがあります。これには整備費用や部品交換費用が含まれます。タイヤ交換やブレーキパッドの交換も定期的に必要となり、これらの費用も積み重なるでしょう。

さらに、消耗品の交換費用も考慮する必要があります。タイヤの交換費用は前後合わせて約50,000円から100,000円です。特にファットボーイのような大型バイクでは、タイヤの消耗が早いため、年間で2回程度の交換が必要になることもあります。また、バッテリーやチェーン、スプロケットなども定期的に交換が必要です。

最後に、カスタムやアクセサリーの費用も考慮することが重要です。ハーレーはカスタムの楽しみが大きいバイクですが、これにかかる費用も無視できません。例えば、マフラーの交換やハンドルの変更など、カスタムパーツは高額になることが多いです。

これらの費用を合計すると、ファットボーイの維持費用は年間で100,000円から200,000円以上かかることが一般的です。事前にこれらの費用を見積もり、計画的に予算を組むことが大切です。

カスタムパーツ選びで理想の一台に

ファットボーイのカスタムパーツ選びは、自分のライディングスタイルや目的に合わせた選択が重要です。自分だけの一台を作り上げる楽しみも、ファットボーイの大きな魅力の一つです。

まず、マフラーのカスタムは、多くのライダーにとって人気の選択肢です。マフラーを変更することで、バイクの音や性能が大きく変わります。例えば、より迫力のあるサウンドを求める場合は、スクリーミンイーグルなどの高性能なマフラーが適しています。一方で、ツーリングを重視する場合は、静かな音のマフラーを選ぶことで、長時間のライディングでも疲れにくくなるでしょう。

次に、ハンドルバーのカスタムも重要です。ハンドルバーの高さや形状を変更することで、ライディングポジションが改善され、快適性が向上します。例えば、アペハンドルバーを取り付けることで、腕を伸ばした自然な姿勢で乗ることができ、長時間のライディングでも疲れにくくなることがあります。逆に、低いハンドルバーを選ぶと、よりスポーティな操作感が得られます。

また、シートのカスタムも快適なライディングに直結します。ファットボーイのシートを交換することで、より自分に合った座り心地を得ることができます。ツーリング用のシートは厚みがあり、長時間乗ってもお尻が痛くなりにくいです。スタイリッシュな外観を求める場合は、スリムなシートを選ぶと良いでしょう。

さらに、サスペンションのカスタムも考慮するべきです。サスペンションを強化することで、乗り心地が劇的に向上する可能性があります。特に、荷物をたくさん積むツーリングでは、サスペンションの強化が必須です。オーリンズやプログレッシブサスペンションなど、高性能なサスペンションを選ぶことで、安定した走行が可能になります。

最後に、見た目のカスタムも楽しみの一つです。ペイントやデカール、クロームパーツの追加などで、バイクの外観を自分好みにアレンジすることができます。これにより、世界に一つだけのオリジナルファットボーイを作り上げることが可能です。

ファットボーイのカスタムパーツを選ぶ際には、自分のライディングスタイルや目的に合わせて選択することが大切です。しっかりと計画を立て、バイクの性能と見た目を向上させましょう。

長距離ツーリングの注意点

ファットボーイで長距離ツーリングを楽しむ際には、安全で快適なツーリングを実現するためにいくつかの注意点があります。

まず、長距離ツーリングの前には、必ずバイクの点検を行いましょう。具体的には、タイヤの空気圧、オイルの量、ブレーキパッドの摩耗具合などをチェックしてください。これにより、予期せぬトラブルを防ぎ、安全にツーリングを楽しむことができます。タイヤの空気圧が適正でないと、燃費が悪化したり、ハンドリングが不安定になることがあります。

次に、適切な装備を準備することが重要です。長距離ツーリングでは、快適性と安全性を両立させる装備が必要です。例えば、防風・防寒対策のために、しっかりとしたジャケットやグローブ、ブーツを用意しましょう。ヘルメットは必ずフルフェイスのものを選び、視界の確保と安全性を高めることが大切ですます。長時間のライディングに備えて、背もたれ付きのシートやクルーズコントロールなどの快適装備を追加することも検討すると良いでしょう。

さらに、休憩を適切に取ることが大切です。長距離ツーリングでは、一定時間ごとに休憩を挟むことで、疲労を軽減し集中力を保つことができます。例えば、2時間に一度は休憩を取り、ストレッチや水分補給を行いましょう。これにより、疲労による事故を防ぎ、安全なライディングが可能になります。

走行中のペース配分にも注意が必要です。無理なスピードを出さず、余裕を持った運転を心がけましょう。特に高速道路では、一定のスピードを維持することで、燃費の向上と疲労の軽減が期待できます。80〜100km/hの速度を維持し、急な加減速を避けると良いでしょう。

また、積載のバランスにも注意が必要です。長距離ツーリングでは、多くの荷物を積むことになりますが、積載バランスが悪いとバイクの操縦が難しくなることがあります。荷物はできるだけ低い位置に積み、左右のバランスを保つようにしましょう。サイドバッグやリアキャリアを活用し、荷物の重さを均等に分散させることが推奨されます。

これらのポイントを押さえて、ファットボーイでの長距離ツーリングを安全かつ快適に楽しんでください。

ファットボーイは初心者でも乗れるのか

ファットボーイは初心者でも乗ることは可能ですが、大型バイク特有の重量感があるため、扱いには慣れが必要な点を理解しておく必要があります。

ファットボーイの車体重量は300kg以上あり、一般的な中型バイクよりもはるかに重いです。取り回しや駐車時には、慣れていないとバランスを崩しやすく、特に狭い場所でのUターンや押し歩きにはコツが必要となるでしょう。そのため、体力や筋力に自信がない人にとっては、最初のうちは少し扱いづらく感じるかもしれません。しかし、重心が低く設計されているため、走り出してしまえば安定感があり、意外と軽快に感じることもあります。

一方で、ファットボーイのシート高は比較的低めに設定されているため、足つきが良いことは初心者にとって安心できるポイントです。また、エンジン特性も低速からトルクが出る設計になっているため、発進時の安定感があります。ゆっくりとした走りを楽しむクルーザースタイルのバイクなので、無理にスピードを出さず、落ち着いて操作できるのも初心者にとってのメリットと言えるでしょう。

初心者がファットボーイを選ぶ場合は、試乗をして実際の乗り心地を確かめることが非常に大切です。特に、車体の重さやハンドリングの感覚を体験して、自分に合っているかを確認してください。ハーレーには安全装備としてABS（アンチロックブレーキシステム）が搭載されているモデルも多いため、こうした機能を活用することで、より安全に乗ることができるでしょう。

ファットボーイは初心者でも乗れるバイクですが、重量のある車体に慣れるまで時間がかかることを理解しておく必要があります。十分な練習と経験を積むことで、初心者でも安心して楽しめるバイクとなるはずです。