NX400はダサい？評判の真相とオーナー満足度を徹底検証

こんにちは。LuxBike Blog編集部です。NX400のデザインや評判について気になり、いろいろと調べているところではないでしょうか。「モダン・ストリート・アドベンチャー」という新しいコンセプトは魅力的ですが、ネット上の検索候補にネガティブなワードが出てくると、購入して本当に後悔しないか不安になってしまいますよね。特にこれまでの400XやCB400SBと比較してどうなのか、自分の身長での足つきや高速道路でのパワー不足に関する懸念はないか、さらにはカスタムで自分好みにできるのかといった点は、購入前にしっかり確認しておきたいポイントです。

• NX400が一部で「ダサい」と言われてしまうデザインや心理的な背景
• 教習車にも採用される信頼性と高速道路も快適な走行性能の実力
• 足つきの良さや燃費など実際のオーナーによるリアルな評価
• 見た目の印象をガラリと変えるおすすめのカスタムパーツ情報

NX400がダサいと言われる背景と心理

発売以来、注目を集めているNX400ですが、検索エンジンで調べようとすると「ダサい」という予測変換が出てきて驚いた方もいるかもしれません。なぜそのようなネガティブな評価が生まれるのでしょうか。ここでは、その心理的な背景や、比較対象となる車種とのギャップについて深掘りしていきます。

NX400と400Xのデザインの違い

まず大きな要因として挙げられるのが、先代モデルである「400X」からのコンセプトチェンジに対する戸惑いです。400Xは、いかにもアドベンチャーバイクらしい「無骨さ」や「ワイルドさ」が魅力でした。ヘッドライト下のくちばしのような形状や、ゴツゴツとしたブロックタイヤが似合うスタイリングは、まさに「未舗装路（ダート）への招待状」のように感じられたものです。この「冒険心」を刺激するデザインに惹かれていたファン層にとって、NX400の登場は少し衝撃的だったかもしれません。

一方でNX400は、「モダン・ストリート・アドベンチャー」を標榜し、都市部にも馴染む洗練されたソリッドなデザインを採用しています。カウルやタンク周りがフラッシュサーフェス化され、凹凸の少ない塊感（マス）のあるフォルムになったことで、従来のアドベンチャーファンからは「少しおとなしすぎる」「個性が薄まった」と受け取られ、それが「ダサい」という言葉に変換されてしまっている可能性があります。特にフロントマスクは、従来の昆虫的な攻撃性から、より未来的でシンプルな表情へと変化しており、ここが好みの分かれるポイントとなっています。

しかし、このデザイン変更には明確な意図があります。それは「主戦場はストリート（舗装路）である」という宣言です。現代のアドベンチャーツーリングにおいて、実際に未舗装林道をガンガン走るユーザーよりも、ロングツーリングやキャンプ、あるいは日常の足として使うユーザーの方が圧倒的に多いという現実があります。NX400のデザインは、ウェアを選ばず、都会のカフェに停めても違和感のない「大人の道具」としての美しさを追求した結果なのです。

CB400SBと比較したエンジンの評価

400ccクラスのバイク選びにおいて、どうしても比較対象として挙がるのが、長年このクラスの王者だった「CB400SB（スーパーボルドール）」です。CB400SBが搭載していた並列4気筒VTECエンジンは、高回転域でのドラマチックな加速とサウンドが魅力でした。「フォォーン」という甲高い排気音とともに加速していく快感は、多くのライダーを虜にしてきました。そのため、CB400SBを知る世代からすると、2気筒エンジンを搭載するNX400は「スペックダウン」のように見えてしまうことがあるのです。

対してNX400は、実用域での扱いやすさを重視した399cc水冷直列2気筒エンジン（NC65E型）を採用しています。スペック上のピークパワーや、高揚感という点だけで比較すると、「地味だ」「迫力がない」と感じる人もいるでしょう。しかし、これはエンジンの優劣ではなく、キャラクターの違いです。2気筒エンジンは、低回転から豊かなトルクを発生させるため、発進や追い越し加速でアクセルを大きく開ける必要がありません。また、部品点数が少ないため軽量で、燃費性能にも優れています。

日常の使い勝手やツーリングでの疲労軽減を考えると、NX400のエンジンには大きなメリットがあります。振動が少なく、長時間乗っても手が痺れにくい特性や、夏場の渋滞でも4気筒ほどエンジンの熱気が上がってこない点は、実際に所有して初めてわかる「ありがたみ」です。ドラマチックさよりも、ライダーに寄り添う優しさを選んだのがNX400のエンジンだと言えるでしょう。

NX400のパワー不足に対する懸念

「見た目は立派なアドベンチャーだけど、中身は400ccでパワー不足じゃないの？」という、いわゆる「見掛け倒し」への懸念も、ネガティブな検索ワードにつながっています。特にリッタークラスの大型アドベンチャーバイク（例えばアフリカツインなど）と比較してしまうと、どうしても非力なイメージを持たれがちです。車体が大柄なだけに、「重くて走らないのではないか」という先入観を持つ人も少なくありません。

しかし、実際に乗ってみるとそのトルクフルな特性に驚かされます。最高出力46PS（34kW）という数値は、日本の免許制度における普通自動二輪の上限に近い数値であり、決して非力ではありません。「グイッと進む強烈なパワー」こそないものの、低回転から高回転まで非常にスムーズに回るため、ストップ＆ゴーの多い街中でもストレスを感じません。アクセルを開けた瞬間に車体がスッと前に出るレスポンスの良さは、180度クランクの2気筒エンジンならではの美点です。

また、パワー不足を感じるかどうかは「どの速度域で走るか」に依存します。サーキットやアウトバーンのような超高速域では確かに物足りないかもしれませんが、日本の公道において、峠道の登り坂や高速道路の合流でパワー不足を感じるシーンはほぼ皆無でしょう。むしろ、アクセルを全開にしてパワーを使い切れる楽しさがあり、見た目だけのバイクではなく、しっかりと中身の伴った実力派なのです。

高速道路での走行性能と風防効果

「ダサい」と言われることもあるフロントマスクですが、実はこれ、ものすごく機能的なんです。特徴的なフロントカウルとスクリーンは、高い空力性能を持っています。アドベンチャーバイクの大きなメリットの一つがこの「防風性能（ウィンドプロテクション）」ですが、NX400はその点においてもクラスを超えた性能を発揮します。

日本の高速道路を法定速度の上限いっぱいで巡航しても余裕があるというのは、400ccクラスとしては特筆すべき性能です。ネイキッドバイクで100km/h以上の走行を続けると、風圧で体力が削られ、首や肩に疲労が蓄積しますが、NX400のスクリーンは走行風をヘルメットの上へと受け流してくれます。これにより、長距離移動の後の「疲れの残り方」がまるで違います。

さらに、19インチのフロントホイールと適度な車重（196kg）がもたらす直進安定性も相まって、横風の強い高速道路でもふらつきにくいという特徴があります。この「長距離を快適に走るための機能美」を理解すると、あの独特な顔つきも、ライダーを守るための盾として頼もしく見えてくるから不思議です。

教習車採用は没個性で魅力がないか

NX400（および兄弟車）が教習車として採用されていることを、「誰でも乗れる没個性なバイク」とネガティブに捉える人もいます。「教習車＝ダサい」「初心者マークのイメージが抜けない」という意見ですね。確かに、自分が乗っているバイクと同じモデルで教習生が練習しているのを見ると、少し複雑な気持ちになるかもしれません。

ですが、私はこれを「究極の信頼性の証」だと捉えています。教習車に選ばれる条件は非常に厳しいものです。真夏や真冬の過酷な環境で長時間低速走行を続けてもオーバーヒートしない冷却性能、初心者がラフに扱っても壊れない耐久性、万が一転倒しても修復しやすいメンテナンス性、そして何より、万人が正しいライディングフォームを学べる素直な操縦性が求められます。

これら全ての基準をクリアしたということは、NX400が「機械として極めて優秀である」ことの証明に他なりません。実際に「教習車採用車両だから信頼して買い替えた」というベテランライダーも多く存在します。トラブルフリーで長く乗り続けられることは、趣味の道具として最も重要な要素の一つです。そう考えると、NX400は玄人好みの「賢い選択」と言えるのではないでしょうか。

NX400はダサい評価を覆す実力派

ネット上の噂とは裏腹に、実際にNX400を購入したオーナーたちの満足度は非常に高いのが特徴です。ここからは、具体的なデータやレビューをもとに、NX400が持つ「真のかっこよさ」について検証していきます。

NX400の足つきと身長の相性

アドベンチャーバイクの購入を躊躇する最大の理由が「足つき」です。見た目が腰高なため、「短足に見えてダサいのではないか」「立ちごけしたら恥ずかしい」と心配になりますよね。特に信号待ちの多い日本の道路事情では、足つきへの不安は精神的なストレスに直結します。

NX400はクロスオーバーモデルとして設計されているため、本格的なオフロード車に比べるとシート高は800mmという常識的な範囲に収まっています（出典：本田技研工業『NX400』公式製品ページ）。これは一般的なネイキッドバイクと比べても数センチ高い程度です。さらに重要なのがシートの形状です。NX400のシートは前方がスリムに絞り込まれているため、足をまっすぐ下に下ろしやすく、数値以上に足つきが良いと感じるライダーが多いようです。

Webikeなどのレビューを参照すると、身長160cm台後半の方であれば、片足のかかとが浮く程度で支えられるケースが多く、車体の重心バランスが良いことから「不安感は少ない」との声が聞かれます。もちろん、身長160cm前半の方には少し厳しい場面もあるかもしれませんが、厚底のライディングブーツを履いたり、サスペンションのプリロード調整（初期沈み込み量の調整）を行ったりすることで対応可能です。「身長別の足つき情報」などを事前にチェックしておけば、多くのライダーにとって過度な心配は無用と言えるでしょう。

カスタムで自分好みに変える方法

もし、純正のデザインにどうしても気に入らない部分があるなら、カスタムで自分色に染めてしまうのも一つの手です。むしろ、カスタムベースとしての素性が良いのもNX400の魅力です。純正の状態は、あくまで「万人に向けた70点の回答」であり、そこから残りの30点を自分好みに埋めていく作業こそがバイクライフの醍醐味とも言えます。

「人と同じは嫌だ」「もう少しオフロード感を強めたい」という場合でも、アフターパーツ市場には多くの選択肢があります。例えば、大型のエンジンガードを装着して「重厚感」を出したり、アルミ製のパニアケースを取り付けて「大陸横断ツアラー」のような風格を持たせたりすることも可能です。少し手を加えるだけで、都会的な優等生スタイルから、旅慣れたタフな相棒へと雰囲気をガラリと変えることができます。

また、NX400は世界戦略車としての側面も持っているため、海外メーカーのパーツも含めるとカスタムの幅は無限大です。「ダサい」と言われる部分があるなら、そこを変えてしまえばいい。そんなDIY精神を受け止めてくれる懐の深さが、このバイクにはあります。

おすすめパーツで見た目を強化

では、具体的にどのようなパーツが人気なのでしょうか。Webikeの注目度ランキングなどから、NX400ユーザーが選んでいる「かっこいい」パーツの傾向を見てみましょう。

このように、派手な装飾よりも「機能性を高めるパーツ」が選ばれているのが印象的です。特にモリワキのマフラーなどは、ベテランライダーからも一目置かれる存在感があります。純正のマフラーは排ガス規制対応のためにどうしても大きく重くなりがちですが、アフターパーツに交換することで軽量化とスタイリングの改善を同時に達成できます。

実際の燃費と維持費の評判

「かっこよさ」とは見た目だけではありません。長く付き合っていく上では、経済性も重要なファクターです。NX400の燃費性能はオーナーから非常に高く評価されています。カタログスペック上のWMTCモード値でも28.1km/Lという優秀な数値を誇りますが、実燃費でもツーリング利用なら30km/Lを超えるという報告が多数寄せられています。

ガソリン価格が高騰する中で、400ccクラスながら優れた燃費を叩き出すNX400は、まさにスマートな選択です。タンク容量は17リットル確保されているため、単純計算でも450km〜500km近い航続距離を持っています。これは、東京から大阪近くまで無給油で移動できる計算になり、長距離ツーリングでの「給油の煩わしさ」から解放されます。

また、使用燃料がレギュラーガソリンである点も見逃せません。ハイオク指定の輸入車や高性能車に比べてランニングコストを大幅に抑えることができます。浮いたガソリン代で、ツーリング先での食事をグレードアップしたり、宿泊数を増やしたり、あるいはカスタムパーツにお金を回すことができます。「無駄な出費を抑えて遊びに全力」というスタイルこそ、現代のライダーにとっての「かっこいい」あり方ではないでしょうか。

オーナーのレビューに見る満足度

情報の非対称性という言葉がありますが、NX400に関しては「乗っていない人」と「乗っている人」の温度差が激しいバイクです。Webikeなどのユーザーレビューを見ると、ルックスに対する評価は5点満点中「5」や「4」がほとんどを占めています。ネットで検索している人が気にする「ダサいかも」という不安は、所有者にとっては「どこが？」というレベルの話なのです。

特に印象的なのは、かつての名車CB400SBから乗り換えたユーザーが、「不満がない」「安定感があってかっこいい」と評価している事実です。CB400SBという、ある種の完成されたバイクを知るライダーが、3万キロ以上走破した後に次の相棒としてNX400を選び、その結果満足している。これは非常に重みのある事実です。

オーナーたちは、NX400の「派手すぎないかっこよさ」や「飽きのこないデザイン」を評価しています。最初は少し違和感があっても、毎日乗るうちに愛着が湧き、機能美に気づいていく。そんな「噛めば噛むほど味が出る」スルメのような魅力が、NX400にはあるようです。ネット上の「ダサい」という声は、実車を知らない層の一時的なイメージに過ぎないことが分かります。

NX400がダサいという不安への結論

ここまで見てきたように、「NX400 ダサい」という検索ワードの裏には、デザインの好みの違いや、変化への戸惑い、そして「失敗したくない」という慎重な心理が隠れていました。しかし、その不安を一つひとつ解きほぐしていくと、ネガティブな要素よりもポジティブな事実の方が圧倒的に多いことがわかります。

実際のNX400は、高速道路も余裕でこなす走行性能、所有欲を満たす質感、そして自分好みに仕上げられるカスタムの拡張性を持った、非常に完成度の高い一台です。「他人にどう見られるか」よりも、「自分がどう楽しむか」を優先できるライダーにとって、これほど頼もしい相棒はいません。

他人の評価やネットの噂に惑わされず、ぜひご自身の目で実車を確かめてみてください。ディーラーで実車を前にしたとき、きっとその「機能に裏打ちされた美しさ」に気づくはずです。そして、そのシートに跨った瞬間、新しい冒険への扉が開くのを感じられることでしょう。

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