NC750X 不人気の真相とは？購入前に知るべき15の視点

「NC750X 不人気って本当？」そんな疑問を抱えている方も多いかもしれません。街で見かける機会が少なく、話題に上がりにくいモデルだからこそ、その実態が気になるところです。この記事では、なぜNC750Xが不人気と言われるのか、その背景にある評価やユーザーの声をもとに整理し、購入前に押さえておきたいポイントを詳しく解説していきます。

NC750Xは、ホンダが誇る実用性の高いミドルアドベンチャーバイクとして知られています。大容量ラゲッジスペースや優れた燃費性能、そしてDCT（デュアル・クラッチ・トランスミッション）など、機能性に富んだ装備が多数揃っています。にもかかわらず、ネット上では「地味」「不人気」といった声も見受けられます。

このような評価がなされる背景には、いくつかの視点が存在します。例えば、デザインの主張が控えめで目立ちにくいこと、街中であまり見かけないこと、高回転域での伸びがやや物足りないと感じられることなどが挙げられます。こうした要素が組み合わさることで、性能は良いのに選ばれにくい、という印象を与えているのかもしれません。

ただし、「不人気＝悪いバイク」というわけではありません。むしろ、NC750Xは特定のニーズにぴったりハマる一台とも言われています。街乗りとツーリングのバランス、燃費性能、DCTの快適さなど、実用性重視の方には非常に魅力的です。

この記事では、「なぜ不人気とされているのか？」という疑問に対し、15の切り口から多角的に検証していきます。バイク選びに迷っている方にとって、NC750Xが自分に合うかどうかの判断材料になれば幸いです。

 

NC750X 不人気の真相を徹底解説

• NC750Xはなぜ不人気と言われるのか
• 高回転域のパワー不足が不満点に
• デザインが地味？不人気の印象
• 街で見かけない理由とは
• スポーツ志向と合わない特性

NC750Xはなぜ不人気と言われるのか

NC750Xが「不人気」と言われる背景には、いくつかのユーザー評価や市場の捉え方が影響しています。性能自体に大きな問題があるわけではないものの、バイクに求める“楽しさ”や“所有感”といった部分で物足りなさを感じる人が一定数いるためです。

まず、NC750Xは日常使いに適した実用性重視の設計が特徴です。燃費の良さ、積載性、安定した足つき、そしてクラッチ操作が不要なDCT（デュアル・クラッチ・トランスミッション）といった装備は、通勤やツーリングを快適にこなすための機能が詰まっています。しかしその一方で、「バイクは走って楽しいものであってほしい」と考える人にとっては、やや刺激に欠ける乗り味に映ることがあります。

見た目も評価が分かれる要素の一つです。外観はシャープで整ったフォルムではあるものの、アドベンチャーバイクの中では控えめで、「インパクトが足りない」「見た目が地味」といった印象を持たれがちです。特にデザインを重視する層からは、より個性的なスタイルを持つ他のモデルに流れる傾向があります。

また、DCTの搭載についても好みが分かれます。操作が簡単で便利な反面、「バイクらしさが薄れる」「クラッチ操作ができないのは物足りない」と感じるライダーも少なくありません。このような技術的特徴が一部のライダーから「機械的すぎる」「人間味がない」といった印象を持たれることもあります。

さらに、スポーツ走行や峠道での楽しさを求める人にとって、NC750Xの加速感やコーナリング性能は控えめに感じられることもあります。いわゆる“走りの刺激”を重視するユーザーにとっては、動力性能やレスポンスが物足りず、「退屈だ」と評価されてしまうことも理由の一つです。

このように、NC750Xは堅実で実用的なバイクであるにもかかわらず、「走る楽しさ」や「見た目のインパクト」を重視する層からは支持を得にくい傾向があります。その結果、口コミや検索ワードで「不人気」といった印象が広がってしまっていると考えられます。ただ、実際にはコアなファンも多く、決して売れていないバイクではないという点は正しく認識しておく必要があります。

高回転域のパワー不足が不満点に

NC750Xのエンジン性能に対する評価で、よく指摘されるのが「高回転域でのパワー不足」です。これは、NC750Xのコンセプトが日常での扱いやすさや低速域のトルクを重視しているためであり、高回転まで回して走るような設計ではないことが関係しています。

NC750Xのエンジンは、実は乗用車のエンジンをベースに開発されており、最大トルクが低回転で発生するよう設計されています。その結果、発進時や街乗りでは非常にスムーズで、少ない回転数でも力強く走ることができます。しかし、回転数を上げて加速したい場面では「伸びがない」「パンチが足りない」と感じることがあり、これがスポーツバイクに慣れたライダーには物足りなく映る原因となっています。

例えば、峠道や高速道路で追い越しをかける際、高回転まで引っ張っても加速感が鈍いと感じる場面があります。特に、直列2気筒エンジン特有のリニアな吹け上がりを期待していると、NC750Xの特性は“平坦でメリハリがない”と捉えられることもあるでしょう。また、スポーティな排気音や振動の演出も抑えられているため、「乗っていて気持ち良さが少ない」と感じる人もいます。

DCT仕様の場合、オートマチック変速がエンジン回転数を自動的にコントロールするため、より一層「回した感覚」が得られにくくなります。手動シフトモードも選べますが、変速のレスポンスやタイミングが好みに合わないという意見もあり、これも高回転域の物足りなさにつながっています。

一方で、燃費やエンジンの耐久性といった面では高回転を控えめに設計するメリットもあります。特にロングツーリングや通勤などでは、低回転域で安定した走りができるNC750Xは非常に使いやすく、疲れにくい特性が多くのユーザーに評価されています。

このように、NC750Xのエンジン特性は“高回転で楽しむバイク”というよりも、“実用性重視で扱いやすいバイク”という方向性で設計されているのです。高回転域でのパワー不足は欠点にもなり得ますが、それは設計思想とのギャップによるものであり、用途や期待に合った選び方が重要だといえるでしょう。

デザインが地味？不人気の印象

NC750Xの外観に対して「地味」といった印象を持つ人がいるのは、デザインコンセプトの方向性が実用性を優先しているからです。派手さや装飾性ではなく、長距離ツーリングや日常使いでの機能性を重視した結果、見た目のインパクトが控えめになっています。

このモデルは直線的で落ち着いたシルエットを採用しており、オフロードモデルやスポーツタイプのような“走りの主張”が強いデザインではありません。特に、BMWのGSシリーズやヤマハのTénéré700のようなアドベンチャーバイクと並べたときに、NC750Xはスタイルにおいてやや無難な印象を与えることがあります。これが「個性がない」「地味」と受け取られる要因です。

また、カラーリングにも特徴があります。ブラックやグレー系の落ち着いた色合いが中心で、若者向けの鮮やかな色や派手なグラフィックはあまり採用されていません。このような控えめな色づかいは、落ち着いた大人向けの印象を与える一方で、第一印象での視覚的な印象が弱く、「ぱっと見でかっこいい」と感じられにくい点があります。

加えて、燃料タンクがシート下にある構造上、通常のバイクと異なるプロポーションになっており、バイクに詳しくない人が見るとややバランスが取りにくいと感じる場合もあります。この構造は、フロント側に大きな収納スペースを確保するという利点を持っていますが、見た目の違和感につながってしまうことがあります。

このように、NC750Xのデザインは「地味」と見られがちですが、それは逆に言えば“落ち着きがあり長く付き合える外観”ともいえます。目立ちたい人やカスタムベースとしての魅力を求める人には物足りないと感じられるかもしれませんが、控えめでスマートなバイクを好むユーザーにはむしろ評価されているのが現実です。デザイン面で不人気とされる背景には、ユーザーの好みとのミスマッチがあると考えられます。

街で見かけない理由とは

NC750Xを街中であまり見かけないと感じる人は少なくありません。ただし、それは決して販売台数が少ないからではなく、使われ方やライダーの層によって自然と“目立たない存在”になっているからです。

このバイクは、都市部での短距離移動よりもツーリングや通勤といった“日常的かつ実用的な移動”に向けて設計されています。結果として、所有者の多くは週末に郊外へ走りに行くスタイルや、毎日の通勤に使う静かな走行を重視しており、繁華街やライダーが集まるスポットに頻繁に出没するタイプではないのです。こういった用途の違いが、「街で見ない＝人気がない」と誤解される一因になっています。

また、NC750Xのユーザー層には40代以上のミドル層が多く、見た目より実用性を重視する傾向があります。彼らはSNSで積極的に発信するタイプではないことが多く、ネット上でもあまり存在感を出さないため、バイクコミュニティ内での“話題性”がやや低くなる傾向があります。この点も、街中やネット上での露出の少なさに直結していると考えられます。

さらに、NC750Xのデザインは控えめで、他のバイクと比べて強い個性や装飾がないため、すれ違っても気づかれにくいという点も見逃せません。実際には見かけているけれど印象に残らない、という可能性もあります。特にバイクに詳しくない人が見ると、見分けがつきにくいデザインのため、頭に残りにくいのです。

そしてもう一つは、販売が集中しているわけではなく、幅広い年代に分散して売れているという点です。特定の年齢層に爆発的に売れていれば、特定のエリアで一気に目立ちますが、NC750Xはロングセラーモデルとして安定した支持を受けているため、街での遭遇率が分散されやすいという特徴があります。

このように考えると、「街で見かけない」という印象は、実際の販売状況や人気度を正しく反映しているわけではありません。むしろ、使われ方・乗り手の傾向・デザインの控えめさが組み合わさることで、自然と目立ちにくくなっているというのが実情です。これらの要素を踏まえれば、見かけないことが必ずしも不人気である証明にはならないとわかります。

スポーツ志向と合わない特性

NC750Xは「走りを楽しむバイク」というより、「快適に移動できるバイク」として設計されています。そのため、スピード感や俊敏さを求めるスポーツ志向のライダーにとっては、物足りなさを感じる部分があるかもしれません。スポーティなライディングを好む人がNC750Xに違和感を覚えるのは、このバイクが持つコンセプトやエンジン特性によるものです。

まず、NC750Xに搭載されているエンジンは低回転域でのトルクを重視した設計となっています。発進や街中での巡航には最適で、扱いやすく燃費にも優れているのが特徴です。しかし、回して走るタイプのエンジンではないため、スロットルを大きく開けたときの反応や加速感に“刺激”を求める人には響きにくい側面があります。リッタークラスのスポーツバイクや高回転型エンジンを搭載したモデルに慣れているライダーにとっては、どうしても動力性能にギャップを感じることがあるでしょう。

また、車体の重さや重心の低さも、軽快さを重視するライダーにはネックになることがあります。NC750Xは燃料タンク位置を低くし、安定性を重視した設計となっているため、取り回しは良好ですが、切り返しの俊敏さや峠道でのキビキビした操作感とはやや方向性が異なります。こうした特性は、ツーリングなど一定の速度で走る場面では高い安定感を生み出しますが、攻めるような走りをしたい人にはマッチしにくいと感じられることがあります。

さらに、サスペンションの設定も“快適性優先”である点は見逃せません。路面の凹凸をしっかり吸収してくれる反面、スポーツライディングにおけるダイレクトなフィーリングはやや控えめです。ブレーキ性能も必要十分な性能は持っていますが、ハードブレーキングやサーキット走行を想定した設計ではありません。

このような特徴から、NC750Xは“走りを楽しむ”より“効率良く、安全に移動する”ことを目的としたバイクだと言えます。もちろん、それは悪いことではなく、日常の足やロングツーリングを快適にこなしたい人にとっては非常に大きなメリットとなります。ただし、スポーツバイクのような「走りの高揚感」を最重視するライダーにとっては、求めていた感覚とのズレを感じやすいモデルであることは確かです。

NC750X 不人気でも実用性は高評価

• DCTの操作感に違和感の声も
• 足つきや取り回しの評価は？
• 中古価格とリセールバリュー
• 収納力や燃費は高評価ポイント
• 他モデルと比較して劣る点とは
• 乗ってる人の口コミ・感想レビュー

DCTの操作感に違和感の声も

NC750Xの大きな特徴の一つであるDCT（デュアル・クラッチ・トランスミッション）は、クラッチ操作を必要とせず、スムーズに変速してくれる非常に革新的な技術です。この仕組みは、特にバイク初心者や渋滞の多い都市部での通勤ユーザーから高く評価されています。しかし、その一方で「操作感に違和感がある」と感じる声も一定数存在しており、ライダーの間で賛否が分かれるポイントでもあります。

DCTはAT（オートマ）感覚で走れる反面、自分のタイミングでクラッチをつないだり、エンジンブレーキを使ったりするような“細やかな操作”ができないことに違和感を覚える人がいます。たとえば、カーブの手前で減速してシフトダウンしたいタイミングで、自動変速が意図しないギアを選んでしまうと、思った通りにバイクが動かないように感じる場面があるのです。スポーツライディングやワインディングで積極的にギアを使って走るライダーにとっては、この“間合いのズレ”がストレスに感じられることがあります。

また、低速での発進やストップ＆ゴーが多いシチュエーションでは、クラッチ操作がないことが逆に“乗っている感”を薄めてしまうという意見も見られます。特に長年マニュアルバイクに乗ってきたライダーからは、「操作が楽になりすぎて面白みがない」といった感想もあり、DCTの便利さが必ずしもすべての人にプラスと受け取られているわけではありません。

もちろん、DCTにはマニュアルモードも用意されており、ハンドルスイッチで任意にギア操作を行うこともできます。しかし、指先でのスイッチ操作が“クラッチとシフトペダル”の一体感とは異なるため、「これじゃない感」が拭えないという声も一部では上がっています。技術的には非常に優れたシステムであるにもかかわらず、ライダーの感覚や操作の好みによっては違和感につながってしまうというわけです。

このように、DCTは利便性や安全性の面で多くのメリットがある反面、バイクとの一体感や細かな操作感を求めるライダーにとっては、やや物足りなさを感じる要因にもなり得ます。実際に購入を検討する際は、自分がどんなライディングを求めているかを明確にした上で、試乗などを通じてDCTのフィーリングを確かめることが大切です。

足つきや取り回しの評価は？

NC750Xはミドルクラスのアドベンチャーバイクとしては比較的扱いやすく、足つきや取り回しに関する評価は総じて良好です。特に日常的な利用やツーリングにおいて、安心して取り回せるバイクを求める人にとっては、高く評価されているポイントの一つです。

まず足つき性についてですが、NC750Xはシート高が約800mmとアドベンチャーバイクとしてはやや低めに設定されています。加えて、エンジンを低くマウントするレイアウトにより、車体全体の重心も下がっており、停車時の安定感が高い構造になっています。このため、身長が160cm台のライダーでも比較的安心して足を着けることが可能です。両足ベタ付きとはいかないまでも、つま先がしっかり届くという声が多く、リターンライダーや小柄な体格の人にも扱いやすい印象を与えています。

取り回しに関しても、重さのわりに軽く感じるという評価が多く見られます。実際の車重は220kgを超えるため数値だけ見ると重めですが、重心の低さと車体バランスの良さが効いており、押し歩きや方向転換などの取り回しに苦労しにくい構造になっています。特に駐輪場での取り回しや、ツーリング先でのUターンといった場面では、NC750Xの“素直な動き”が初心者にも安心感を与えています。

ただし、全体の車格がやや大きめであるため、狭い路地や混雑した場所での取り回しには注意が必要です。また、前述の通り重心が低いため立ちごけには強い構造ではありますが、重さ自体がゼロになるわけではないため、取り扱いにはある程度の慣れも必要になります。

このように考えると、NC750Xは足つき性・取り回しの面で大きな弱点はなく、特に「大型バイクは初めて」というライダーや、「日常でも使いたい」という人にとって安心感のある選択肢になっています。スポーツ志向の軽快さを求める場合には他車種を検討するのも良いですが、安定感と実用性を重視するなら、十分満足できる特性だといえるでしょう。

中古価格とリセールバリュー

NC750Xは新車価格に対するコストパフォーマンスが高いことで知られていますが、中古市場でもその傾向は顕著です。手頃な価格で購入できる中古車が多く出回っており、経済的にバイクを始めたい人や、セカンドバイクとして導入を検討している人にも人気があります。

中古価格の相場としては、年式や走行距離によって幅はあるものの、状態の良い車体であれば60万円前後で見つかることが多いです。新車価格が80万円台〜90万円前後という点を考えると、値落ちの幅は緩やかで、特にDCTモデルなど人気グレードについては比較的高値を維持しています。この価格帯は、大型バイクの中でも「最初の1台」として検討されやすいポジションにあり、中古市場での流通量も安定しています。

リセールバリュー（再販価値）についても、極端な値落ちは起きにくい傾向があります。その背景には、NC750Xが大きなモデルチェンジを繰り返さず、堅実な改良を重ねているという特性が関係しています。モデルチェンジが頻繁にある車種は旧型になると一気に価値が下がる傾向がありますが、NC750Xは比較的デザインや装備の変更が控えめなため、年式による市場価値の落ち方が穏やかです。

ただし、走行距離が大きく伸びていたり、過度なカスタムが施されている車両については買取価格が下がりやすくなるため注意が必要です。また、DCT搭載モデルは人気が高い一方で、中古の在庫数が限られているケースもあり、需要が集中するタイミングでは値上がりすることもあります。

このように、NC750Xは中古でも十分に選ばれる価値があり、リセールの面でも安定感のあるモデルです。大きな値崩れが少ないことから、「一度買って、将来売ることも考えている」という人にとっても安心して選べるバイクだといえるでしょう。価格帯・耐久性・実用性を含めて総合的に判断すると、中古でも満足度の高い1台となっています。

収納力や燃費は高評価ポイント

NC750Xは“実用性に特化したバイク”として評価されることが多く、その中でも特に収納力と燃費性能においては、多くのユーザーから高い支持を集めています。これらの要素は日常使いやツーリング用途での使い勝手を大きく左右するため、実際の使用シーンを重視するライダーにとって大きな魅力となっています。

まず収納力についてですが、NC750X最大の特徴の一つが「フロント部分にヘルメットが収まる大容量ラゲッジスペース」を備えていることです。通常、燃料タンクがある位置に約23リットルの収納が設けられており、フルフェイスヘルメットをすっぽりと収納できる構造になっています。このスペースは、小物類やレインウェア、ちょっとした買い物の荷物などを入れるのにも非常に便利で、リアボックスを取り付けなくても日常的な持ち運びに十分対応できます。

このような大容量の標準装備は他の大型バイクにはあまり見られないため、通勤・通学や買い物といった日常シーンでの快適さにおいて、NC750Xは大きなアドバンテージを持っています。加えて、荷物を積むためのリアキャリアやパニアケースの拡張性も高く、ツーリング仕様への発展性も申し分ありません。

燃費性能もまた、このバイクの魅力のひとつです。実際のユーザーからは「リッター30km以上走ることも珍しくない」といった声もあり、大型バイクとしては非常に優れた燃費を実現しています。燃費重視のセッティングがなされているエンジンと、DCTの自動変速が無駄な回転を抑えることが、こうした結果につながっています。

このような燃費の良さは、ロングツーリングや日々の通勤において経済的なメリットをもたらします。ガソリン価格が高騰している現在では、ランニングコストの低さも選ばれる理由の一つと言えるでしょう。特に排気量が750ccクラスであることを考えると、NC750Xの燃費性能は非常に優秀な部類に入ります。

収納力と燃費、この2点を重視してバイクを選びたい人にとって、NC750Xは実に理にかなった選択肢です。スペック表だけでは見えてこない日常での「快適さ」を、実際に体感できる設計になっている点が、多くの支持を得ている理由となっています。

他モデルと比較して劣る点とは

NC750Xはバランスの取れた設計で多くの支持を得ているモデルですが、他のバイクと比較すると“劣る”と感じられるポイントがいくつか存在します。すべての性能を網羅できるわけではないため、目的や使用スタイルによっては、他車種の方が適している場合もあります。

まず顕著なのは、動力性能における控えめな性格です。NC750Xはトルク重視のエンジンを搭載しており、街乗りや高速巡航では優れた安定感を見せますが、加速時のパンチや高回転域での伸びに関してはスポーツモデルに劣ります。たとえばヤマハMT-07やカワサキZ650などと比較すると、エンジンの吹け上がりやレスポンスの軽快さに差があり、「走りを楽しむ」という観点ではやや退屈に感じることもあるでしょう。

次に、足回りの構成やサスペンションの質感に関しても、高級志向のアドベンチャーモデルと比べると質素な印象を受ける場面があります。たとえば、BMWのF750GSやトライアンフのタイガーシリーズといった同価格帯〜やや上のクラスでは、電子制御サスペンションやより精緻なブレーキシステムが搭載されていることも珍しくありません。NC750Xはコストパフォーマンス重視の構成となっているため、豪華装備を求める人には物足りなさを感じさせてしまう可能性があります。

また、ツーリングバイクとしては十分な快適性を持っていますが、長距離走行時の防風性能や座り心地に関しても、純正状態では改善の余地があります。たとえば、ウィンドスクリーンの高さやシートのクッション性については、カスタムパーツの導入が検討されるケースも多く、「そのままでは長時間走行が少し疲れやすい」といった声もあります。

そしてもう一点、スタイリングに関しても好みが分かれる部分です。前述の通り、控えめなデザインは“シンプルで実用的”とも取れますが、“個性がない”と感じられることもあります。デザイン性やバイクの存在感を重視するユーザーにとっては、同じ排気量帯でよりインパクトのあるモデルに魅力を感じやすいでしょう。

このように、NC750Xは総合的に優れた実用バイクである反面、「走りの楽しさ」「装備の豪華さ」「デザインの主張」といった要素に関しては、他モデルに一歩譲る場面があるのも事実です。用途に合わせて、自分が何を最も重視するのかを明確にしておくことで、NC750Xが自分に合っているかどうかが見えてきます。

乗ってる人の口コミ・感想レビュー

NC750Xに実際に乗っている人の口コミや感想を見ると、「実用性の高さ」と「扱いやすさ」を評価する声が多く寄せられています。中でも、長距離ツーリングから日常の通勤・通学まで幅広く使える万能性に満足しているユーザーが目立ちます。これは、NC750Xが設計段階から“便利に、快適に乗れること”を重視して開発されていることと密接に関係しています。

たとえば、「燃費が非常に良い」というコメントは多く、実際にリッター30km前後を記録しているユーザーも少なくありません。ガソリン代が高騰する中で、維持費を抑えられる点に好感を持つライダーが多く見られます。また、「ラゲッジスペースにフルフェイスヘルメットが入るのは画期的」という声もあり、収納力の高さは日常使いにおいて強い味方となっているようです。

走行性能についても、「トルクがあって街乗りが楽」「低速でもしっかり走れる」といった意見が多く、エンジンの特性が日常使用にマッチしていることがわかります。DCTモデルを選んだユーザーからは「クラッチ操作が不要で渋滞でも疲れにくい」「初心者にも安心」といった声が挙がっており、自動変速の便利さを実感している人も多数います。

一方で、「高回転まで回すと伸びが弱い」「スポーツ走行を期待すると物足りない」という意見もあり、バイクに刺激やパワフルな加速を求めるライダーにとってはやや不満が残るようです。加えて、「デザインがシンプルすぎて個性に欠ける」「街中で見かけることが少ないため存在感が薄い」といったスタイリングに関する声もいくつか見られます。

乗り心地については、「ポジションが楽で長時間乗っても疲れにくい」「足つきが良く安心感がある」という評価が多く、リターンライダーや女性ライダーからも支持を受けているようです。特に重心の低さや安定感のある走行フィールに関しては、初めて大型バイクに乗る人にも優しい設計だという声が目立ちます。

このように、NC750Xに関する口コミやレビューは、「快適で扱いやすく、経済的」というポイントに集約される傾向があります。バイクに何を求めるかによって評価は分かれますが、少なくとも“堅実で長く付き合えるバイク”であることは、多くのユーザーが実感している共通点と言えるでしょう。初めて大型バイクに挑戦したい人や、日々の移動をストレスなくこなしたい人にとって、NC750Xは安心して選べる1台として多くの支持を集めています。

NC750Xのメリット・デメリット

項目	メリット	デメリット
燃費性能	リッター30km前後と非常に経済的	高回転域では加速力にやや欠ける
収納力	フロントに大容量の収納スペースあり	大きな荷物には追加装備が必要
操作性・取り回し	低重心で安定、押し歩きもしやすい	全体的に車格がやや大きめ
足つき性	シート高が低めで安心感がある	ベタ足は難しい場面もある
DCT（自動変速）	渋滞や通勤でも快適に乗れる	クラッチ操作を楽しみたい人には不向き
エンジン特性	低速域でのトルクが強く扱いやすい	高回転域でのパワーは控えめ
コスパ・価格帯	新車・中古ともに価格が良心的	高級装備を求める人には物足りない
デザイン性	落ち着いた印象で年代を選ばない	派手さや個性には欠ける
リセールバリュー	値落ちが緩やかで再販しやすい	カスタム・多走行車は評価が下がる

NC750X 不人気と言われる理由まとめ

• 実用性重視で走りの刺激が少ない
• デザインが地味で印象に残りにくい
• 高回転域での加速力が控えめ
• バイクらしい操作感が薄いDCTに賛否がある
• 若者層に刺さる派手さや個性が乏しい
• アドベンチャーとしては控えめな外観
• 見た目のインパクトが他モデルに劣る
• 都市部よりも郊外用途に適している
• SNSやバイクイベントでの露出が少ない
• スポーツ走行向きの性能ではない
• 車重があり軽快感に欠ける
• 高級感ある装備は他モデルに軍配が上がる
• カスタム前提のデザインではない
• ユーザー層が情報発信に積極的でない
• 選び方を誤ると期待外れに感じやすい