ブレイクアウトは初心者でも安心して選べるハーレーの一台です。

その理由は、足つきの良さやスタイリングのわかりやすさに加え、身長が低い人でも乗りやすい設計や、調整次第で扱いやすくなるポジションの自由度があるからです。

たとえば、シート高が低く設計されていることで足が地面につきやすく、重さや取り回しが不安な初心者でも比較的安定して扱えるという声があります。また、試乗時に注目すべきポイントを押さえることで、自分の体格との相性をしっかり確認できる点も安心材料です。さらに、ハンドルやシートの調整次第では、より快適な姿勢で長距離走行も楽しめるようになります。

この記事では、「ブレイクアウト初心者に選ばれる理由とは?」を出発点に、「ブレイクアウトは初心者に向いてる?」「身長が低い人でも大丈夫?」「足つきの良さは安心ポイント」といった基本的な疑問から、「よくある後悔ポイントまとめ」や「中古購入で注意すべきこと」など、購入前に知っておきたい実践的な情報まで幅広く紹介していきます。

ブレイクアウトが気になっている初心者の方にとって、この記事が安心して第一歩を踏み出すヒントになれば嬉しいです。

記事のポイント

  • ブレイクアウトが初心者に向いている理由や注意点
  • 身長が低い人でもブレイクアウトに乗るための工夫
  • 試乗や購入時にチェックすべきポイント
  • カスタムや取り回しに関する初心者向けの対策方法

ブレイクアウト初心者に選ばれる理由とは

  • ブレイクアウトは初心者に向いてる?

  • 身長が低い人でも大丈夫?

  • 足つきの良さは安心ポイント

  • 重さ・取り回しで不安を感じる人へ

  • 初心者が試乗で注目すべきポイント

ブレイクアウトは初心者に向いてる?

町中の歩道沿いに駐車されたハーレー・ブレイクアウトと背景のビル群
都会の中でも存在感を放つブレイクアウト。ライダーの視線を奪う一台

まず結論から言えば、ブレイクアウトは初心者でも扱えないバイクではありません。ただし、万人にとって「簡単に乗りこなせる」と言い切るには注意が必要です。このモデルには、スタイルや走りに強い魅力がある一方で、初心者にとっては気をつけたい特徴もいくつか存在します。

言ってしまえば、ブレイクアウトは「見た目重視の大型バイク」に分類されます。スタイリングは非常に低く長く、ワイドなリアタイヤとロー&ロングな車体が目を引きます。このデザインこそが最大の魅力であり、ハーレーらしさを体感できる部分でもあります。乗るだけで満足感を得られるという声も多く、所有欲を満たしたい人にはぴったりの選択肢です。

しかしその反面、初心者が気にするポイントとして「車体の重さ」「取り回しの難しさ」「旋回性能のクセ」が挙げられます。特に極太リアタイヤの影響で低速時のハンドリングにやや独特な重さがあり、慣れないうちは戸惑うかもしれません。Uターンなどの小回りは得意なタイプではないため、取り回しを重視する人には不安材料になりやすいです。

また、ブレイクアウトは純正状態でのライディングポジションが「前傾+フォワードコントロール」寄りになるため、最初は手足の位置に違和感を感じる人もいます。ただし、ハンドルの変更やステップ位置のカスタムである程度自分に合った姿勢に調整できるため、この点は改善可能です。

こうして見ると、ブレイクアウトは初心者にも乗れるバイクではあるものの、「軽さや扱いやすさを最優先したい人」にとっては最適ではないかもしれません。見た目に惚れ込んでいるなら、まずは実車に触れたり試乗してみることをおすすめします。多くの場合、その重量感やポジションに「慣れる」ことで、乗る楽しさをより強く感じられるようになります。

このように考えると、ブレイクアウトは「扱いやすさ」よりも「スタイルや所有感」を重視する初心者にこそ向いている1台と言えるでしょう。

👉 ブレイクアウトのスペックや最新モデル情報は、ハーレーダビッドソン公式サイトでチェックできます

身長が低い人でも大丈夫?

身長が低いからといって、必ずしもブレイクアウトに乗れないわけではありません。このモデルは大型バイクの中でも比較的シート高が低く、足つきの面では初心者や小柄なライダーにとって安心感のある設計になっています。とはいえ、身長によっては注意点や工夫が必要な場面もあるため、事前に理解しておくことが大切です。

現在のブレイクアウト(2023年モデル以降)のシート高は、およそ665mm前後です。これはハーレーの中でもかなり低めの部類に入り、足を地面につけやすい仕様となっています。例えば身長155cm〜160cm程度の方でも、「両足のつま先が地面につく」という声が多く寄せられています。ただし、これはあくまで標準装備での話であり、足つきに不安がある場合はシート交換やサスペンションのローダウンによってさらに改善することも可能です。

一方で、身長が低い人にとっての課題は、単に足が届くかどうかだけではありません。車体の重さや重心の高さにも影響されます。ブレイクアウトの重量は約300kgあり、ちょっとした傾きや坂道での取り回しには慎重さが求められます。特に信号待ちや駐車時など、「足をついたままバイクを支えるシーン」では体のバランス感覚や筋力も必要になってきます。

このため、身長が低い人が安心してブレイクアウトに乗るには、「足つき+体重移動のしやすさ」の両方が重要です。ローダウン仕様のシートに交換することでシート幅が細くなり、内股部分が締まって足がさらに接地しやすくなります。これによって取り回し時の不安感も大きく減らせます。

また、最初は広くて空いている駐車場などで練習し、車体の取り回しやバランスを自分の体に慣れさせることも重要です。少しずつステップアップすることで、身長のハンデを感じることなく楽しく乗れるようになります。

このように考えると、身長が低い人でもブレイクアウトに乗ることは十分可能です。ただし、安心して乗るためにはいくつかの工夫と準備が必要であり、自分の体格に合ったカスタムや練習を取り入れていくことが、快適なハーレーライフへの近道になるでしょう。

👉 足つきや身長に不安がある方は、こちらの記事も参考になります:低身長ライダー向け|つまずきやすい課題と対策集

足つきの良さは安心ポイント

足つきの良さは、バイク初心者にとって非常に大きな安心材料です。特に大型バイクでは車体の重量があるため、停止時や低速走行時に足がしっかりと地面につくかどうかが、乗りやすさや安全性に大きく影響します。ブレイクアウトはその点において、初心者にとって比較的安心できるモデルのひとつです。

このバイクの特徴として、シート高が非常に低めに設定されている点が挙げられます。モデルによって多少の違いはあるものの、シート高はおおよそ660〜670mm程度。これは大型バイク全体の中でもかなり低い部類に入り、足つき性の良さが際立っています。両足を地面につけやすいということは、停止時のふらつきや立ちごけのリスクを大きく軽減してくれます。

例えば、身長が160cm前後のライダーでも、シートにまたがった際に両足のつま先だけでなく、足の前半分をしっかり地面につけられるケースが多いです。このように、物理的に地面へ接地できる範囲が広いというのは、心理的な安心感にもつながります。とくに初めての信号待ちや、駐車場での取り回し時に「ちゃんと足が届く」という感覚はとても重要です。

一方で注意したいのは、足つきが良いからといってすべての不安が解消されるわけではない点です。前述の通り、ブレイクアウトは全体的に車体が長く、リアタイヤが極太なこともあり、ハンドル操作や取り回しには少しコツが必要です。そのため、足つきの良さを過信せず、バランス感覚や身体の使い方も一緒に身につけることが重要になります。

また、足つきに関してさらに安心を得たい場合は、ローダウン仕様のシートやローダウンキットを導入するのも一つの手段です。そうすることで、より地面への接地面が増え、安定感が増します。特に小柄な方や女性ライダーには、こうしたカスタムが有効です。

このように、ブレイクアウトはそのシート高の低さから、足つきの面では初心者にとって非常に優しい設計となっています。初めての大型バイク選びにおいて、不安をひとつでも減らしたいと考えるなら、この「足つきの安心感」は大きな判断材料となるでしょう。

重さ・取り回しで不安を感じる人へ

ブレイクアウトに限らず、大型バイクを選ぶうえで気になる要素のひとつが「重さ」と「取り回しのしやすさ」です。見た目がかっこよくても、自分の力でバイクを扱えるかどうか不安に思う人は少なくありません。そして実際に、ブレイクアウトの重量やサイズ感は、初心者にとって最初のハードルになることがあります。

このバイクの車両重量は、装備込みで約300kg前後です。これはハーレーの中では平均的ですが、バイク全体で見るとかなり重い部類に入ります。立ち止まったときに少し車体が傾くと、支えるためにそれなりの脚力や体幹が必要になるため、慣れていない初心者にとっては不安を感じやすいポイントです。

特に注意したいのが、押し歩きや狭い場所での方向転換といった「取り回し」の場面です。駐車場や信号待ち、Uターン時など、バイクにまたがったままゆっくり動かさなければならない場面では、車体の長さや重心の高さ、タイヤの幅が操作性に影響します。ブレイクアウトは240mmの極太リアタイヤを採用しており、これが安定感を生み出す一方で、ハンドルの切れ角が狭く、小回りはあまり得意ではありません。

そこで、取り回しに不安がある場合は、乗る前にいくつかの工夫をしておくことが大切です。まず、平坦で広い場所にバイクを停めるよう意識するだけでも、無理な取り回しを減らせます。また、バイクの起こし方や押し引きの練習をあらかじめしておくと、実際の場面で焦ることも少なくなります。慣れるまでは、毎回「重いバイクを動かすんだ」という意識を持ち、余裕を持った行動を心がけましょう。

さらに、ハンドルの高さや幅、シートの形状を自分の体格に合わせて調整することでも、バイクの扱いやすさはぐっと向上します。たとえば、腕が伸びすぎるようなポジションになっていると、押し引きのときに力がうまく伝わりません。少しだけ手前に引いたハンドルにするだけで、バイクとの一体感が得られやすくなるという声もあります。

こうして見ると、ブレイクアウトの重さや取り回しは、確かに初心者にとって簡単とは言えません。ただし、乗る前の準備や意識、ポジション調整などによって、その不安を減らす方法はいくつもあります。「どうしても無理」と決めつける前に、自分のライディング環境や体格に合わせた工夫を取り入れることが、ブレイクアウトを楽しむ第一歩となるはずです。

初心者が試乗で注目すべきポイント

ブレイクアウトの購入を検討している初心者にとって、試乗は非常に大切なステップです。見た目だけで判断せず、実際にまたがって走ってみることで、自分との相性を確認することができます。特に大型バイクに慣れていない人であれば、試乗中にどこを見るべきかを事前に把握しておくことで、購入後の満足度が大きく変わってきます。

まず確認しておきたいのは、シートの高さと足つき感です。ブレイクアウトは比較的シートが低めに設計されていますが、実際にまたがってみないと、自分の身長や体格に合っているかどうかはわかりません。信号待ちなどの停止時に両足がどの程度接地するかをチェックすることで、不安を感じる場面を減らせます。

次に注目したいのが、ハンドルとステップの位置です。ブレイクアウトはフォワードコントロール(前方に足を置くタイプ)のステップ配置になっているため、足の置き方や操作感に違和感がないかを確認することが重要です。また、ハンドルの高さや幅が自分の肩の位置と合っているか、腕が突っ張らず自然に届くかどうかも、長時間の走行に影響します。

走行中の取り回しや曲がりやすさも、試乗で確かめておきたいポイントです。特に低速時のUターンや交差点での旋回時に、車体の重さやタイヤのクセがどう影響するかを体感することで、普段使いに向いているかを判断できます。ブレイクアウトは極太リアタイヤを装備しているため、低速での切り返し時にやや重たさを感じることがあります。そのクセに対応できるかどうかを自分の感覚で確認しましょう。

さらに、ブレーキの効き具合やクラッチの重さ、ギアチェンジの感触も見逃せません。初心者にとっては、クラッチ操作やシフトチェンジがスムーズにできるかどうかが、快適さと安心感につながります。特に渋滞の多い都市部では、クラッチが重すぎると疲労につながることもあります。

このように、試乗では単に「走る」ことを楽しむだけでなく、具体的な操作性や体とのフィット感を総合的に判断することが大切です。購入前にこうしたポイントをしっかりチェックすることで、自分に合った1台を選ぶ精度が高まり、後悔のないバイクライフをスタートできるでしょう。

ブレイクアウト初心者が失敗しないために

  • よくある後悔ポイントまとめ

  • 中古購入で注意すべきこと

  • カスタム初心者におすすめのパーツ

  • ハンドルやシートの調整で快適に

  • 立ちごけを防ぐ乗り方とコツ

よくある後悔ポイントまとめ

ハーレー・ブレイクアウトの横に立ち、バイクのトラブルに困っている様子の男性ライダー
走行中にトラブルに見舞われたライダー。路肩でブレイクアウトを前に困惑する姿

ブレイクアウトに憧れて購入したものの、あとから「こうしておけばよかった」と感じる初心者ライダーは少なくありません。どんなに魅力的なバイクであっても、事前の確認や準備を怠ると、思わぬギャップに悩まされることがあります。ここでは、初心者が陥りがちな後悔ポイントをまとめて紹介します。

まず最も多いのが、「車体の重さを甘く見ていた」という声です。ブレイクアウトは約300kgの重量があるため、乗る前は想像以上にどっしりとした印象を受けるかもしれません。見た目のかっこよさに惹かれて購入したものの、信号待ちや駐車場での取り回しに苦労し、「もう少し軽いバイクから始めればよかった」と感じるケースがあります。

次に挙げられるのが、「旋回性能や小回りのしにくさに戸惑った」という点です。特に極太のリアタイヤを採用していることもあり、ハンドルの切れ角が狭く、細い道や急な曲がり角では取り扱いにくいと感じることがあります。日常的に街乗りや住宅街の道路をよく使う人にとっては、取り回しやすさも重要な選定基準です。

また、「自分の体格に合っていなかった」という後悔もよく見られます。シート高は低めですが、ハンドルやステップの位置が体にフィットしていないと、長距離走行時に疲労がたまりやすくなります。試乗せずに見た目だけで選んでしまうと、購入後に違和感を抱く可能性が高まります。

さらに、「カスタム費用が予想以上だった」という人も少なくありません。ブレイクアウトはカスタムベースとしても人気があるモデルですが、見た目や乗り心地を自分好みに仕上げるために追加費用がかかるケースが多いです。最初からフルノーマルで満足できる人は少なく、結果的に思わぬ出費となることもあります。

そしてもう一つ忘れてはならないのが、「バイクの使い道と合っていなかった」という点です。ロングツーリング向きの設計ではありますが、毎日の通勤や短距離の街乗りにはややオーバースペックになることがあります。使用目的とバイクの特性がマッチしていないと、思っていたほど乗る機会がないという結果にもつながりかねません。

このような後悔を防ぐためには、事前の情報収集と実際の試乗、そして自分のライフスタイルとのすり合わせが欠かせません。購入前に冷静に自分とバイクの相性を見極めることが、後悔しない選び方につながります。

中古購入で注意すべきこと

ブレイクアウトを中古で購入する場合、新車よりも価格を抑えられるというメリットがありますが、そのぶん慎重なチェックが必要です。とくに初心者にとっては、「価格の安さ」や「見た目のカスタム」に惹かれて即決してしまうと、あとで修理費やトラブルに悩まされる可能性があります。

まず最初に確認したいのが、車体の整備履歴と走行距離です。中古車市場では「見た目がキレイだから安心」と感じてしまいがちですが、ブレイクアウトのように長く乗られることが多いバイクは、外見よりもメンテナンス記録が重要です。定期的なオイル交換や点検履歴があるか、前オーナーがどのような使い方をしていたかを把握することで、車体の状態をより正確に判断できます。

また、走行距離だけで判断するのも避けたほうがよいポイントです。たとえ1万kmしか走っていない車両でも、保管環境が悪かったり、放置されていた期間が長いと、内部にダメージが蓄積しているケースがあります。逆に2万km以上走っている車両でも、定期的にしっかりメンテナンスされていれば、非常に調子が良いこともあります。

さらに注意すべき点として、過度なカスタムが施されている車両も挙げられます。特にマフラー交換やローダウン、社外パーツが多く取り付けられている車体は、一見かっこよく見えても、その影響で乗り味が変わっていたり、整備が面倒になる可能性があります。初心者のうちは、なるべく純正パーツが残っている車体、もしくは純正状態に近いものを選ぶと安心です。

購入時は必ず実車を確認し、可能であれば試乗も行ってください。写真だけで判断するのは避け、足つきやハンドルポジション、自分の体に合っているかを確かめましょう。また、信頼できる販売店での購入を選ぶことも重要です。保証やアフターサービスがあるかどうかも、購入後の安心感に関わってきます。

このように、中古のブレイクアウトを選ぶ際には、「見た目」「価格」「カスタム」だけで判断せず、整備履歴や試乗感など、実用面からもしっかり見極める必要があります。焦らず、納得できる1台を選ぶことが、長くバイクを楽しむコツです。

カスタム初心者におすすめのパーツ

ブレイクアウトはカスタムベースとして人気が高く、自分だけのスタイルに仕上げやすいバイクです。ただ、初心者がいきなり大掛かりなカスタムに手を出してしまうと、コストや整備面で困ることもあります。まずは扱いやすさや快適性を高める方向で、効果を実感しやすいパーツから始めてみるのが良いでしょう。

その中でも特におすすめしたいのが、「シートの交換」です。純正シートはスタイル重視で作られているため、長距離走行ではお尻や腰に負担を感じる人も少なくありません。低反発素材のツーリングシートや、ポジション調整ができるローシートに変更することで、足つきと快適性の両方が向上します。見た目を損なわず、日常使いでもメリットを実感できるパーツです。

次に試したいのが、「ハンドルの変更」です。純正ハンドルはワイドで腕を前に突き出すようなポジションになるため、体格によっては疲れやすくなります。少し手前に引かれたバーハンドルや、高さを調整できるライザー付きのタイプに交換することで、自然なライディングポジションが得られます。姿勢が改善されることで操作もしやすくなり、取り回し時の不安も軽減されます。

他にも、「グリップ」や「レバー」の交換もおすすめです。細かい部分ですが、グリップの太さや素材を変えるだけで、手の疲れ方が大きく変わることがあります。レバーも調整式にすることで、クラッチ操作やブレーキ操作がしやすくなり、特に手の小さい方や力に自信がない人にとっては大きなメリットになります。

また、見た目と実用性の両方を満たすパーツとしては、「LEDウインカー」や「スモークレンズ」などのライト類も人気です。視認性が上がるだけでなく、カスタム感も簡単に出せるため、バイクへの愛着も深まります。見た目に少し手を加えるだけで、「自分のバイク」感が一気に増すのもカスタムの醍醐味です。

カスタムは一度にたくさん手を加えるよりも、小さな部分から少しずつ自分好みにしていく方が楽しみも長続きします。そして、何より大切なのは「自分がどこに不満を感じているか」「どんなバイクにしたいか」を明確にすることです。そうすることで、パーツ選びにも迷いがなくなり、失敗も減らせるようになります。

このように、初心者のうちは実用性や快適性を重視しながら、少しずつ自分好みにカスタムしていくのが無理のないスタートです。最初の一歩を踏み出すだけで、バイクとの付き合い方がぐっと楽しくなるはずです。

👉 初心者でもできるカスタムが気になる方はこの動画もチェック:ブレイクアウト カスタム 初心者ハーレー女子おすすめ

ハンドルやシートの調整で快適に

バイクに乗るうえで「体に合っているかどうか」は、見落とされがちですが非常に重要なポイントです。特にブレイクアウトのようなスタイル重視のモデルでは、純正のままだとポジションが合わずに疲れやすくなることがあります。しかし、ハンドルやシートの位置を自分に合わせて調整することで、驚くほど快適性が向上します。

まず見直したいのがハンドルの位置です。ブレイクアウトは、ワイドで前傾姿勢気味のライディングポジションが基本設計になっています。このため、体格によっては腕が伸びきってしまったり、肩に力が入ってしまうということが起こります。このような状態が続くと、長距離走行時に肩こりや疲労感を感じやすくなります。

このようなときには、ハンドルの「高さ」や「手前への引き加減」を調整するのがおすすめです。ハンドルライザーと呼ばれるパーツを使えば、高さや角度を変えることができ、自分に合ったポジションを作ることが可能です。たとえば手前に引かれたライザーを使えば、腕が自然に曲がりやすくなり、力のかかり方も分散されて疲れにくくなります。

一方、シートの調整も快適性に大きく影響します。ブレイクアウトの純正シートは見た目を重視しているため、硬さや形状が万人向けではありません。特に小柄な方や腰に不安のある方にとっては、長時間の乗車で負担を感じやすいことがあります。こうした場合には、低反発ウレタンやゲル素材を使用したコンフォートシートに変更することで、クッション性が大幅に向上します。

また、シートの厚みや形状を工夫することで、足つきの改善にもつながります。具体的には、サイドが絞られたシートにすることで足がまっすぐ下に降ろしやすくなり、地面への接地感が増します。この工夫により、信号待ちや取り回しの際に安心感を得ることができます。

さらに、ハンドルとシートの調整は見た目だけでなく、バイクとの「一体感」を生み出すためにも重要です。操作しやすくなることで、車体の挙動をより正確に感じ取れるようになり、ブレーキやクラッチのタイミングも自分の感覚に合うようになります。そうすることで、バイクそのものがより「乗りやすい相棒」になっていく感覚が得られるでしょう。

このように、ハンドルとシートはただの部品ではなく、ライダーの体格や乗り方に合わせて最適化することで、バイクとの付き合い方をより快適に、そして安全にしてくれます。調整や交換は決して難しい作業ではなく、初心者でも始めやすいカスタムの一つです。ブレイクアウトの魅力を最大限に引き出すためにも、まずは自分にとって「無理のないポジションづくり」から始めてみてはいかがでしょうか。

立ちごけを防ぐ乗り方とコツ

立ちごけは、特にバイクに不慣れな初心者にとって起こりやすい現象です。大きな事故ではないものの、車体の損傷や精神的なショックにつながることもあり、多くのライダーが避けたいと考える場面のひとつです。ブレイクアウトのような大型バイクは重量もあるため、ちょっとしたバランスの崩れが転倒につながるケースもあるとされています。

立ちごけを防ぐためには、まず停車時の姿勢や足の使い方を意識することが大切です。一般的に、片足でしっかりと地面を踏みしめることで、バイクを安定させやすいと言われています。両足を同時に出すと重心がぶれやすく、バイクが傾いた際に素早く支えられないこともあるため、あらかじめ自分に合った停車のスタイルを練習しておくと安心です。

また、取り回しやUターン時などの低速走行では、視線の位置がライディングの安定性に影響すると言われています。足元ばかりを見ていると、身体のバランスも前のめりになりがちですが、やや遠くを見ることでバイクの動きが自然とスムーズになるという声もあります。こうした点は個人差があるため、まずは広い場所で練習しながら、自分に合った視線や身体の使い方を見つけていくのが良いでしょう。

さらに、ブレーキやクラッチ操作を丁寧に行うことも、ふらつきを抑える一助になります。急停止を避け、減速から停止までを滑らかに行うことで、最後の一瞬でのバランスの崩れを防ぎやすくなると感じる人も多いようです。こうした操作の習得には時間がかかる場合もありますが、慣れることで自信を持って扱えるようになるでしょう。

一方で、万が一バイクが傾いてしまった場合には、無理に支えようとせず、安全を最優先に行動することが大切です。車体を支えることで自身の身体に負担がかかるリスクもあるため、必要に応じて周囲の安全を確認し、落ち着いて対処できるよう準備しておくことが勧められます。

立ちごけのリスクを完全になくすことは難しいかもしれませんが、バイクに慣れていく過程で、自然と取り回しのコツを身につけていくことができます。あらかじめ立ちごけを意識した練習や、安心できる環境でのライディングを重ねることで、徐々に不安を減らすことができるでしょう。

👉 停車時や取り回しが不安な方は、こちらの記事も参考になります:ハーレー初心者が知っておくべき立ちごけの原因と回避法まとめ

ブレイクアウト初心者に伝えたい大切なポイント

  • ブレイクアウトは初心者でも扱えるが重量に注意が必要
  • 見た目重視のスタイルが最大の魅力
  • 足つきが良く安心感がある設計
  • 身長が低くてもカスタムで対応可能
  • 車体重量は約300kgと大型バイクとしては平均的
  • 極太リアタイヤにより旋回に独特のクセがある
  • 停車時の姿勢や足の出し方にコツがある
  • 初心者は試乗で体格との相性を確認すべき
  • ハンドルやステップ位置が体に合わないと疲れやすい
  • 立ちごけ防止には視線や重心の意識が大切
  • 中古購入時は整備履歴やカスタム内容の確認が重要
  • ハンドルやシートの調整で快適性が大きく変わる
  • 初心者は実用性の高いカスタムから始めるとよい
  • カスタム費用が想定以上になるケースが多い
  • 使用目的とバイクの特性が合っているか見極めが必要

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