久しぶりにバイクに乗ろうと考えている方の中には、「リターンライダー 大型バイク」といったキーワードで情報を探している人も多いのではないでしょうか。数年ぶり、あるいは数十年ぶりにバイクに戻るとなると、何を基準に車種を選べばよいのか迷ってしまうこともあるはずです。

本記事では、リターンライダーが大型バイクを選ぶときのポイントとして「乗りやすさ・扱いやすさ」「足つきの良さ・車重のバランス」「メンテナンス性・パーツ供給」「見た目の満足度・所有感」など、後悔しないバイク選びに欠かせない視点を丁寧に解説していきます。

さらに具体的な車種として、BMW R1250RやHarley-Davidson スポーツスターS・Ducati Scrambler Icon・Triumph Bonneville T120、そしてBMW R18といった人気モデルを取り上げ、それぞれの魅力や注意点についても紹介します。

「またバイクに乗ってみたい」「今だからこそ、少し贅沢な一台を選びたい」――そんな思いを持つリターンライダーに向けて、大型バイク選びの不安を解消する実践的な情報をお届けします。

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🏍 記事のポイント 🏍
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■ リターンライダーが大型バイクを選ぶ際の判断基準
■ 各モデルごとの特徴や乗りやすさの違い
■ メンテナンスやパーツ入手のしやすさ
■ 見た目や所有感がもたらす満足度

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リターンライダーが大型バイクを選ぶときのポイント

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■ 乗りやすさ・扱いやすさ
■ 足つきの良さ・車重のバランス
■ メンテナンス性・パーツ供給
■ 見た目の満足度・所有感
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乗りやすさ・扱いやすさ

久しぶりにバイクに乗ろうと思ったとき、まず気になるのは「乗りやすいかどうか」や「うまく操作できるかどうか」ではないでしょうか。どんなに優れた性能を持つバイクでも、自分の体や感覚に合っていなければ、扱いにくく感じてしまいます。

何年も、あるいは10年以上バイクから離れていた人が再び乗る場合、昔の感覚を取り戻すには少し時間がかかることがあります。体がバイクの動きに慣れるまでは、段階的に練習を重ねる必要があるでしょう。最初は「思い通りに動かない」「曲がるのが怖い」と感じるかもしれませんが、それは自然な反応です。少しずつ慣れていけば、不安は次第に和らいでいきます。

そのため、最初は操作がしやすく、低速でも安定感のあるバイクを選ぶのが安心です。たとえば、アクセルやクラッチの反応が穏やかで、急に加速しないタイプであれば、街中でも落ち着いて乗ることができます。また、シート高が低く足つきが良いバイクであれば、停車中の安定感も高まり、自信につながります。

また、信号や交通量の多いエリアでは、周囲の状況をしっかり把握して素早く判断する必要があります。だからこそ、操作に神経を使いすぎず、気持ちに余裕を持って乗れるバイクが適しているのです。視界の広さや乗車姿勢も大きく関係しており、アップライトなポジションで乗れるバイクは周囲の状況を確認しやすく、安心して走行できます。

アップライトなポジションで乗れるバイクであれば、視界が広く、周囲の状況も把握しやすくなります。視野が広がることで気持ちにもゆとりが生まれ、バイクに乗る時間をより楽しめるようになります。さらに、ハンドルやペダルへの操作もしやすく、疲れにくいという利点もあります。長距離走行にも向いているため、再びバイクの楽しさを感じるには理想的なスタイルです。

とはいえ、スポーツタイプや高出力モデルのバイクは、少しの操作でも挙動が大きく変わるため、乗りこなすには技術を要することもあります。これらはどちらかというと、経験を積んだライダー向けの選択肢です。エンジンのパワーに余裕がある分、扱いにくさを感じることも多く、操作に慎重さが求められます。

例えば、アクセルを軽くひねっただけで一気に加速したり、ブレーキを強くかけすぎるとバランスを崩したりといったことが起こりやすくなります。そのような場面では、安全に走行すること自体が難しく感じられるかもしれません。特に、交通量の多い都市部では、緊張感が増し、気持ちに余裕を持ちにくくなります。

もちろん、「新しいことに挑戦する意欲」もとても大切です。しかし、無理をして疲れてしまうと、せっかく再び始めたバイクライフがつらいものになり、再び離れてしまう可能性もあります。だからこそ、最初は「安心して楽しめること」を優先し、バイクとの距離を少しずつ縮めていくことが重要です。

近年の大型バイクには、ライダーを支援する多彩な機能が搭載されています。たとえば、走行モードの切り替えや、トラクションコントロール、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)などがあり、安心感を高めてくれます。さらに、最近ではオートマチックトランスミッションや、スマートフォン連携によるナビゲーション機能など、便利な装備が充実しています。

これらのテクノロジーによって、ブランクのあるライダーでも快適かつ安全に走行できるようになっており、徐々に自信を取り戻す手助けにもなるでしょう。バイクに再び慣れてきたときには、こうした機能が自然にライディングのサポートになっていることを実感できるはずです。

このように、「乗りやすさ」や「扱いやすさ」というのは、単純に軽さやパワーの有無だけで決まるものではありません。最も大切なのは、自分の体や感覚に自然とフィットするかどうかです。バイクとの相性は、スペック以上に重要な判断材料になることも少なくありません。

カタログに載っている数値だけでなく、「このバイクは信頼できそう」「乗っていて気持ちいい」と思えるかどうか。その直感こそが、バイク選びにおいて重要なポイントです。試乗ができる機会があれば、ぜひ乗ってみて、自分の感覚と合うかを確かめてみるとよいでしょう。

リターンライダーとして再スタートを切るときに必要なのは、性能だけではなく「もう一度乗りたい」と心から思えるような、安心感のある一台です。その気持ちを大切にしながら、自分にぴったりのバイクを見つけてください。そして、バイクとの時間を通して、かつて感じた「風を切る楽しさ」や「自由な感覚」を、もう一度思い出してみてください。

 

足つきの良さ・車重のバランス

もう一度バイクに乗ろうと考えたとき、つい見逃しがちなのが「足が地面につくかどうか」と「バイクの重さ」です。特に大型バイクになると、重さが250kg以上になる場合もあり、慣れないうちはごこごてしまったり、最悪の場合は倒してしまうこともあります。そのため、足がしっかり地面につくかどうか、そしてバイクの重さが自分の体力や習翕度に要求される滑らかさと合っているかどうかは、非常に重要な視点となります。

まず、足つきの良し悪は、バイクに乗ったときの安心感に大きな影響を与えます。停車時に体を支えるのはもちろん、ごたごたした転回が必要な場面でも、足が実際に地面に付いているだけで精神的な余裕が生まれます。たとえば、つま先だけでなく、足の裏全体を地面に付けられるようなバイクであれば、静止時の安定感は格別です。しかも、シート高さやシート幅の小さな違いによっても、乗り手にとっての体感は大きく変わります。

一方、重量があるバイクでも、重心が低い構造になっている場合、そのハンドリング性はとても高く、実際に動かしてみると想像以上に軽やかに感じることがあります。HarleyやBMW R18などの代表的なモデルはその良い例で、見た目の重量感に反して、実際には軽快に騎れることがわかります。これは、フレーム構造やエンジン配置などの設計によって、重さを持ちながらも重心が下にあることで生まれる効果です。

それ以外にも、取り回しやすさに影響を与える要素はたくさんあります。たとえば、ハンドルの切れ角が大きければ、狭い場所でも転回しやすく、方向調整もらくにできます。ステップの位置も乗り手の体勢に大きな影響を与えますし、フロントフォークの角度によってステア感が変わり、長時間の乗車も楽になります。このような細かな設計がされたバイクは、絶妙な乗りごこちを展開し、初心者やブランクあけの人にとっても騎りやすい挙動を実現してくれます。

しかし、軽いバイクがもちろん良い選択肢とは限りません。軽いバイクは体力的な負担が少なくて満足度も高いのですが、高速での走行時には風に吸われやすく、安定性を欠くこともあります。そのため、リターンライダーは自分がバイクを何に使いたいのかを明確にしておくことが重要です。旅行が目的なのか、通勤や買い物など日常の移動が主なのかで、選ぶバイクは大きく変わってきます。

結論として、「足つき」と「重量」は、カタログに載っているスペックだけでは分からない、体感的な要素も含む重要ポイントです。できれば実際にディーラーに行ってまたがり、試乗して、相性を確かめることが最高の方法です。複数の車種を試して、その違いを体感することで、本当に自分に合ったバイクに出会える可能性が高まります。

最後に、久しぶりにバイクに乗ろうと考えている方へ、ある意味で自分自身の過去の体験や記憶に固執せず、今の自分を見つめる視点を持つことが必要です。体力や強さだけではなく、「このバイクは自分に合っている」という、数字で表せない相性を重視することで、より快適で安全なバイクライフを始められるはずです。

 

メンテナンス性・パーツ供給

久しぶりにバイクに乗ろうと思っている方が大型バイクを選ぶ際には、かっこよさや速さだけでなく、整備のしやすさや部品の入手性も重要なチェックポイントになります。バイクに乗っていると、ちょっとした調整や修理が必要になる場面も少なくありません。そのたびに手間取ってしまうようでは、楽しむどころか「大変だ」と感じてしまうかもしれません。

例えば、外国製のバイクには見た目がスタイリッシュで、エンジン音や走行フィーリングに独自の魅力があるものが多く存在します。DUCATI(ドゥカティ)やTRIUMPH(トライアンフ)といったブランドは日本国内にも正規ディーラーがあり、近年は部品も比較的入手しやすくなってきました。

とはいえ、モデルによっては部品の取り寄せに時間がかかり、修理に数週間を要することもあります。さらに、外国車は修理代が国産モデルより高額になりがちであるため、コスト面でも検討が必要です。

一方、BMWやHARLEY-DAVIDSON(ハーレーダビッドソン)などのメーカーは、日本国内に多数の店舗やサービスネットワークを展開しており、部品供給も安定しています。とくにハーレーはカスタムパーツが豊富で、好みに合わせてパーツ交換を楽しめる点が魅力です。構造が長年変わっていないため、古いモデルにも現行部品を流用できるケースが多いのもメリットでしょう。

加えて、整備をどこまで自分で行うかによっても、選ぶべきバイクは変わってきます。ショップに任せるのか、自分でメンテナンスしたいのかを事前に考えておくとスムーズです。

さらに、バイクの構造にも注目しておきましょう。カウル(外装カバー)が多く装着されたモデルは、オイル交換などの軽整備でもパーツの脱着が必要になり、手間がかかることがあります。その点、ネイキッドバイクと呼ばれるカバーの少ないタイプは整備性に優れており、初心者にも扱いやすい傾向があります。

また、古い年式の車両や限定モデルなどは、メーカーを問わず部品が入手しにくくなるケースもあります。趣味性の高いバイクを選ぶ際には、将来的にパーツが供給され続けるか、修理を請け負ってくれる店舗があるかどうかも調べておくと安心です。これらは、大型バイクを所有する上での“覚悟”のひとつといえるかもしれません。

そのため、バイクを購入する前には、自宅の近くにあるディーラーや整備工場の存在を確認しておきましょう。加えて、インターネットのレビューやSNSで、実際にその車種に乗っている人の声を参考にするのも有効です。

どれだけ高性能なバイクでも、いざというときに修理できないようでは、本来の価値を発揮できません。安心して楽しく乗り続けるためには、いつでも整備できる環境を整えておくことが非常に重要です。

見た目の満足度・所有感

大きなバイクを選ぶときには、性能や使いやすさに加えて、「見た目が好きかどうか」も非常に重要なポイントになります。見た目に惹かれたバイクに乗っているだけで気分が高まり、バイクに乗る楽しさがより深まるはずです。バイクは単なる移動手段ではなく、自分の趣味やライフスタイル、さらには性格までも映し出す存在だと感じている人も多くいます。

たとえ毎日乗らなかったとしても、ガレージに止めてあるバイクを眺めて「やっぱりかっこいいな」と思える瞬間は、所有する喜びそのものです。

例えば、高級モデルを購入する際には、スペックだけでなく、デザインや全体の雰囲気が自分の感性に合っているかを確認することが大切です。BMW R18のように、クラシックかつ重厚なスタイルのバイクは、停めてあるだけでも視線を集める存在感があります。カフェの前にバイクを止めて、それを見ながらコーヒーを飲むとき、「やっぱりこのバイクにしてよかった」と感じられる――そんな気持ちは何にも代えがたいものです。

また、タンクのフォルムや輝くメタルパーツ、心地よいエンジンサウンドなどが揃うことで、バイクと過ごす時間そのものが特別になります。

さらに、見た目が気に入っているバイクであれば、洗車やメンテナンスの時間も楽しめるようになります。自分の手で手入れしたくなる気持ちが自然と湧いてきて、その結果、バイクへの愛着も一層深まっていくでしょう。こうした感情は、長く大切に乗り続けるための大きな原動力になります。

とはいえ、見た目だけで選んでしまうと、いざ乗ってみたときに違和感を覚えることもあります。例えば、長時間乗ると疲れやすかったり、重さのバランスが取りにくかったりすることがあるでしょう。たとえスタイリッシュでも、乗車姿勢がきつかったり、扱いにくさを感じたりすれば、「思っていたのと違う」という印象につながるかもしれません。

そのため、見た目が気に入ったバイクであっても、必ず実際にまたがってみたり、可能であれば試乗してみたりすることをおすすめします。自分の体格やライディングスタイルに合っているかどうかを事前に確認することが、後悔のないバイク選びにつながります。

私自身、バイクを持つことの喜びは、外見の魅力だけでなく「自分の生活に馴染んでいるかどうか」も関係していると感じます。たとえば、休日にツーリングへ出かけるとき、エンジンをかけた瞬間に心が躍るようなバイクであれば、多少の使い勝手の悪さも気にならなくなるものです。

荷物があまり積めなかったり、足つきに少し不安があったりしても、「このバイクが好きだから大丈夫」と思えることもあるでしょう。むしろ、そうした個性に惹かれて、より深い愛着が生まれてくるかもしれません。

このように、バイクの見た目や持つ喜びは、スペックや数値では測れない大切な要素です。カタログには載っていない「ワクワク感」や「ときめき」を大事にすることで、自分にとって本当に満足できる一台と出会えるはずです。

バイク選びは単なる性能比較ではなく、「そのバイクに乗ることで気分が良くなるかどうか」が大きな判断材料になります。そうした感情が、バイクとの毎日をより豊かにしてくれるのです。

 

【リターンライダー向け読み物】バイクブロス|初心者・リターンライダー向け特集

 

2025年版!おすすめ大型バイク5選【海外メーカー編】

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■ BMW R1250R
■ Harley-Davidson スポーツスターS
■ Ducati Scrambler Icon
■ BMW R18
■ Triumph Bonneville T120
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BMW R1250R

BMW R1250R参考スタイル(イメージ)
BMW R1250R風イメージ(実際の車両とは異なります)

BMW R1250Rは、大きなバイクに初めて乗る人や、久しぶりにバイクに乗る人にとって、とてもおすすめのバイクです。見た目はシンプルで目立ちすぎないけれど、きれいにデザインされていて、大人っぽい雰囲気があります。どの角度から見ても洗練されたスタイルで、飽きのこないデザインが魅力です。毎日の通勤やちょっとしたお出かけから、長い旅行までいろいろな場面で使うことができ、使い勝手のよさも兼ね備えています。

まず、このバイクはエンジンが低い位置にあり、重心が安定しているため、取り回しがしやすく、重さのバランスが非常に良好です。そのおかげで、曲がったりゆっくり走ったりする時にも不安定になりにくく、初心者でも安心して操作できます。特に、カーブが苦手な人や低速での運転に不安がある人にとっては、ストレスを軽減してくれる大きな安心ポイントになります。

さらに、R1250Rには運転を助けてくれるさまざまな電子制御機能が搭載されています。たとえば、天候や路面の状態に合わせて切り替えられるライディングモード、すべりやすい路面でもタイヤの空転を抑えるトラクションコントロール、さらに高速道路などで便利なクルーズコントロールも備えています。これらの装備によって、初心者でも自信を持って安全にバイクを操作することが可能になります。

実際に走ってみると、クラッチやギアの操作がとてもスムーズで、エンジンの動きも非常になめらかです。また、振動も少なく、快適な乗り心地を実感できます。エンジン音は耳障りにならず、静かで落ち着いたサウンドが心地よく、街中でもツーリングでも気持ちよく走ることができます。加えて、トルク(押し出す力)も十分で、坂道でも力強い加速が可能です。つまり、スピードを追求するタイプのバイクというよりは、落ち着いた運転をじっくり楽しむことができる設計です。

とはいえ、シートの高さや車体のサイズはやや大きめに感じる人もいるかもしれません。足がしっかり地面につかないと不安を感じる場合には、オプションで低めのシートに交換したり、ローダウン仕様を選んだりすることで対応できます。また、価格はやや高めに設定されていますが、それだけの価値がある装備と品質が備わっています。そのため、購入を検討する際には、自分の使い方や必要な機能、そして予算としっかり向き合うことが大切です。

加えて、BMWのバイクは耐久性と信頼性にも定評があり、長く付き合えるパートナーとして安心して選ぶことができます。定期的なメンテナンスを行うことで、長距離のツーリングにも耐えうる性能を維持することが可能です。また、ディーラーや整備体制もしっかりしているため、アフターサービス面でも不安が少ないのも安心材料の一つです。

このように、BMW R1250Rは「落ち着いた運転」と「安心感」を大切にしたい人にとって、とても魅力的なバイクです。バイクとの再出発を考えている方にもぴったりで、信頼できる長い付き合いのできるパートナーとして、もう一度バイクに乗る楽しさを思い出させてくれる一台となるでしょう。

 

 

Harley-Davidson スポーツスターS

Harley-Davidson スポーツスターS参考スタイル(イメージ)
Harley-Davidson スポーツスターS風イメージ(実際の車両とは異なります)

Harley-DavidsonのスポーツスターSは、これまでのハーレーのイメージを大きく変える、新しいスタイルのバイクです。アメリカらしい力強さに加えて、最新のテクノロジーを融合しており、久しぶりにバイクに乗る人や中級者にとって非常に魅力的な1台となっています。さらに、これまでハーレーに興味がなかった人でも、「試してみたい」と思わせるような存在感があります。

例えば、「ハーレーは重くて乗りにくい」「昔っぽくて古い印象がある」と感じていた人でも、このバイクを見ればその印象が変わるかもしれません。

特に注目すべきポイントは、「Revolution Max 1250T」という水冷式のエンジンを搭載していることです。これは、従来の空冷エンジンとは異なり、レスポンスが非常によく、スピードを出すのが楽しくなる仕上がりです。とはいえ、スピードを出さずにゆったり走っているときでも十分なトルクがあるため、街乗りでも快適に扱えます。

そのため、通勤やちょっとしたお出かけにもぴったりのバイクといえるでしょう。

また、クラッチは軽くて操作しやすく、ギアチェンジもスムーズです。安全面でも多くの機能が搭載されています。たとえば、路面状況に応じて走行モードを変えられるシステムや、タイヤのスリップを防止する仕組み、急ブレーキ時でも安定性を保つシステムなどがあり、バイクに慣れていない人でも安心して乗ることができます。

見た目の面でも、スポーツスターSは非常に魅力的です。従来のハーレーとは異なり、シンプルかつ力強いデザインを採用。特に、短めのフェンダーや太いタイヤは、まるでカスタムバイクのような特別感を演出しています。そのため、道端に止めているだけでも周囲の視線を集める存在感があります。

ただし、運転姿勢には少し注意が必要です。シートの高さは低めで足つきは良好ですが、ステップが前方にあるため、やや前かがみの姿勢になります。長時間のライディングでは疲れやすいかもしれません。

さらに、タンデム用のシートや荷物を積むスペースが限られているため、長距離ツーリングにはやや不向きです。

加えて、ガソリンの燃費や修理・メンテナンスにかかる費用は、以前の大型バイクに比べると改善されているものの、依然として高めです。高性能なエンジンや多機能な装備が搭載されている分、維持費もそれなりにかかることを理解しておく必要があります。つまり、購入前には自分のライフスタイルや予算としっかり照らし合わせて検討することが重要です。

このように、スポーツスターSは「新しさ」と「扱いやすさ」を重視する人に最適なバイクです。従来のハーレー像にとらわれずに作られており、再びバイクに乗りたいと考えている人に、新しい楽しさと感動を提供してくれるはずです。

Ducati Scrambler Icon

Ducati Scrambler Icon参考スタイル(イメージ)
Ducati Scrambler Icon風イメージ(実際の車両とは異なります)

Ducati Scrambler Icon(ドゥカティ・スクランブラー・アイコン)は、かっこいいデザインと乗りやすさを兼ね備えたバイクです。久しぶりにバイクに乗る人にもすすめやすく、扱いやすさとスタイルの両方を求める人にぴったりの1台といえるでしょう。

「ドゥカティ」と聞くと、「速くて乗るのがむずかしそう」と感じる人もいるかもしれません。しかし、Scramblerシリーズは、初心者からベテランまで誰でも楽しめるように設計されています。中でもこのIconは、シリーズの中でも特に人気があり、定番とも言えるモデルです。

まず見た目の魅力が際立っています。クラシックな雰囲気とモダンなデザインがうまく融合しており、丸いヘッドライトやまっすぐ座れる乗車姿勢、シンプルながら目を引くスタイルは多くのライダーを惹きつけています。さらに、カラーのバリエーションも豊富で、自分好みの1台を選べるのも嬉しいポイントです。

エンジン面では、800ccのパワーユニットを搭載しており、過度に強すぎずスムーズで扱いやすい仕様になっています。スピードを出さなくても十分なトルクがあり、街中でも安定して走れるため、初心者でも安心して乗ることができます。また、高速道路でもしっかりと加速してくれるので、遠出にも対応できます。

操作性にも優れており、車体は比較的軽量で、取り回しがしやすいのが特長です。スリムなボディは狭い道や駐車時にも便利で、シート高も高すぎず、足つきも良好なため、安心感があります。

とはいえ、いくつか注意点もあります。前ブレーキの効きが非常に良いため、最初は慎重に操作する必要がありますが、慣れればむしろ扱いやすく感じるでしょう。また、収納スペースが少ないため、長距離ツーリングにはバッグやリアキャリアの追加があると便利です。

さらに、スクランブラー・アイコンには風を防ぐカバー(風防)が標準装備されていないため、スピードを出すと風圧を強く感じます。そのため、長距離を走る予定があるなら、スクリーンを取り付けることで快適性が向上します。加えて、舗装が荒れた道では少し揺れを感じることもありますが、スポーティな走りを好む人にとっては気にならないかもしれません。

このように、Scrambler Iconは「バイクの楽しさ」を思い出させてくれるモデルです。見た目の美しさ、操作のしやすさ、そして手入れのしやすさのバランスがよく、所有する満足感があります。しかも、カスタムの自由度も高く、自分だけのスタイルに仕上げていく楽しさも味わえます。

つまり、Scrambler Iconは高級感を持ちながらも気軽に乗れるバイクです。初めての高級モデルとしても、久々にバイクに戻るライダーにもぴったりの選択肢といえるでしょう。

BMW R18

BMW R18参考スタイル(イメージ)
BMW R18風イメージ(実際の車両とは異なります)

BMW R18は、ひと目見た瞬間に強烈な印象を残す、圧倒的な存在感を放つクルーザーモデルです。そのスタイリングは非常にクラシカルで、かつての名車「BMW R5」にインスピレーションを受けたデザインは、無骨さと美しさを見事に両立しています。しかし、その堂々とした見た目からは想像できないほど、扱いやすく穏やかな乗り味を持っている点が、多くのライダーにとって魅力的なギャップとなっています。

まず、このバイクの最大の特徴は、1,800ccという巨大な空冷ボクサーツインエンジンです。数値だけ見ると、「リターンライダーには手に余るのでは」と思われがちですが、実際には驚くほどフレンドリーな性格を持っています。例えば、豊かな低速トルクと穏やかなアクセルレスポンスにより、発進や低速走行時も落ち着いて操作することができます。そのため、初めての大型クルーザーとしても安心して乗ることができる仕様となっています。

また、車重は300kgを超えるものの、重心が非常に低く設計されているため、停車時の安定感や走行中の直進性は抜群です。取り回しにはやや慣れが必要ですが、ひとたび走り出せばその重さを感じさせない軽快な走りが楽しめます。さらに、シャフトドライブによる滑らかな動力伝達が、長距離走行時の快適性を高めている点も見逃せません。

とはいえ、すべてのライダーにとって完璧というわけではありません。たとえば、ハンドル幅が広いため、狭い駐輪場や細い路地では取り回しに苦労することがあります。加えて、クラシックなデザインを優先しているぶん、積載能力や収納スペースは限られており、ツーリングの際にはバッグなどの工夫が必要になるでしょう。こうした点を事前に理解したうえで選ぶことで、満足度の高いバイクライフが実現できます。

このように、BMW R18は「外見は威圧的、でも乗ると優しい」というユニークなキャラクターを持つバイクです。大人の余裕を感じさせる落ち着いたデザインと、ゆったりとしたクルージング性能は、リターンライダーにぴったり。つまり、スピードや刺激を求めるのではなく、時間の流れそのものを楽しむような乗り方を望む人にとって、R18は理想的な相棒になるでしょう。ぜひ一度、その存在感と乗り心地を体感してみてください。

Triumph Bonneville T120

Triumph-Bonneville-T120参考スタイル(イメージ)
Triumph-Bonneville-T120風イメージ(実際の車両とは異なります)

Triumph Bonneville T120(トライアンフ・ボンネビルT120)は、クラシックなかっこよさと現代の快適さをバランスよく兼ね備えたバイクです。見た目はレトロな雰囲気を持ちながらも、中身は非常に現代的で、久しぶりにバイクに乗る人にも安心してすすめられるモデルとなっています。

まず、デザインは非常にクラシックで魅力的です。丸型のヘッドライト、しずく型のガソリンタンク、左右に配されたマフラーなど、1960年代のイギリス車を思わせるスタイルが特徴です。さらに、細部まで丁寧に作られており、素材やカラーリングにも上品さが感じられます。道を走れば、思わず振り返られるような存在感があります。

とはいえ、このバイクの魅力は見た目だけではありません。中身は最新のテクノロジーがしっかりと詰め込まれています。例えば、「ライドバイワイヤ(電子制御スロットル)」や「トラクションコントロール」、状況に応じて選べる「ライディングモード」など、安全性と快適性を高める機能が満載です。また、冬場のライディングをサポートする「グリップヒーター」や、高速道路をゆったり走れる「クルーズコントロール」も標準装備されていて、実用性も非常に高いです。

エンジン面では、1200ccの並列2気筒エンジンを搭載しており、低回転から太いトルクを感じられます。「ドドドッ」と響く心地よいサウンドとともに、速さを追求するというよりは、落ち着いた走りを楽しむスタイルに合った仕上がりです。市街地はもちろん、郊外や山道など、さまざまなシーンでその走行性能を発揮します。

操作性についても、クラッチが軽く、ギアチェンジも滑らかなので、ブランクのあるライダーでも安心して扱うことができます。バイク全体のバランスも良好で、走行中の安定感は抜群です。ただし、重さは約236kgとやや重ためのため、押し歩きや取り回しには少し慣れが必要かもしれません。それでも、重心が低く設計されているため、足つきは良く、慣れれば不安は感じにくくなります。

さらに、やわらかめに設定されたサスペンションが衝撃をしっかりと吸収し、長時間の走行でも疲れにくい設計です。のんびり景色を楽しみながら走りたい人にとっては理想的な乗り心地でしょう。一方で、スピードや俊敏なコーナリングを求める人には少し物足りなく感じるかもしれませんが、T120は本来そうしたスポーツ性能ではなく、快適で落ち着いたライディング体験を重視したモデルです。

また、カスタムの自由度が高いのも魅力のひとつです。シートを交換したり、サイドバッグやリアキャリアを装着したりと、自分のライフスタイルに合わせて楽しめます。こうした点でも「長く付き合える1台」として、多くのライダーに選ばれています。

つまり、Triumph Bonneville T120は、クラシックなスタイルに現代の技術と快適性を融合させた、非常に完成度の高いバイクです。「またバイクに乗ってみたい」と思っている人にとって、安心して再スタートできる頼れるパートナーとなるはずです。かっこよさと使いやすさ、そのどちらも妥協したくない人にとって、T120は理想的な選択肢と言えるでしょう。

詳しいスペックはWebike バイクカタログでも確認できます。

久しぶりにバイクに乗ることに不安を感じる方は、「大型バイクに向いていない人の特徴と対策」**もあわせてご覧ください。

大型バイク 向いてない人の特徴と傾向

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🏍️ リターンライダーが大型バイクを選ぶときのポイント総まとめ 🏍️
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🔧 【操作性・姿勢・出力】
 ✔ 操作にクセがなく直感的に扱えるモデルを選ぶ
 ✔ 低速でも安定感のあるバイクは復帰初期に向いている
 ✔ 前傾姿勢よりもアップライトなポジションが疲れにくい
 ✔ 過度な高出力モデルは避け、扱いやすい出力特性を重視する

🛡 【安全・安心感】
 ✔ 電子制御が充実したバイクは安心感につながる
 ✔ 足の裏全体が地面につく足つきの良さを確認する
 ✔ 重心が低くバランスの取れた車体は取り回ししやすい
 ✔ 軽すぎず重すぎない中間的な重量感が扱いやすい

🛠 【維持・カスタム】
 ✔ 国内でのメンテナンス体制やディーラー網を事前に確認する
 ✔ パーツ供給が安定しているメーカーを選ぶと維持が楽になる
 ✔ カスタムパーツが豊富な車種はライフスタイルに合わせやすい

🎨 【デザイン・所有感】
 ✔ 見た目のデザインに満足できるかどうかも重要な基準になる
 ✔ 駐車中にも眺めて満足できるような所有感のある車種を選ぶ

🏁 【体感・信頼性】
 ✔ 実際にまたがって試乗し、自分の体格との相性を確認する
 ✔ 長く付き合える信頼性や安心感のあるモデルを意識する

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🏍️ 自分に合った一台を見つけて、最高のバイクライフをスタートしよう!🏍️
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