「またバイクに乗ってみたいな」
そんな気持ちがふとよみがえったとき、ワクワクと同時にちょっとした不安もよぎるかもしれません。

黒いバイクにまたがりガレージ前で佇む中年ライダーの横長写真
落ち着いた雰囲気の中年ライダーが、大人のバイクライフを楽しむひととき

「リターンライダー 大型バイク」と検索しながら、「自分に合う1台ってなんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
数年、あるいは数十年ぶりのバイク復帰には、性能だけでなく“安心して付き合えるか”という視点がとても大切です。

この記事では、リターンライダーが大型バイクを選ぶときに押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。
「扱いやすさ」「足つきと重量バランス」「維持しやすさ」「見た目の満足感」など、後悔しない選び方のヒントが詰まっています。

さらに、BMW R1250R・Harley-Davidson スポーツスターS・Ducati Scrambler Icon・Triumph Bonneville T120・BMW R18といった人気モデルを例に、それぞれの特徴や選び方のコツもご紹介。

「今だからこそ、こだわって選びたい」
「もう一度バイクのある暮らしを楽しみたい」――

そんなあなたの再出発をサポートする、実践的なガイドです。

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🏍 記事のポイント 🏍
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■ リターンライダーが大型バイクを選ぶ際の判断基準
■ 各モデルごとの特徴や乗りやすさの違い
■ メンテナンスやパーツ入手のしやすさ
■ 見た目や所有感がもたらす満足度

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リターンライダーが大型バイクを選ぶときのポイント

  • 乗りやすさ・扱いやすさ
  • 足つきの良さ・車重のバランス
  • メンテナンス性・パーツ供給
  • 見た目の満足度・所有感

乗りやすさ・扱いやすさ

リターンライダーとして再びバイクに向き合うとき、まず気になるのは「ちゃんと乗れるかな?」という不安ではないでしょうか。
長くブランクがあると、「操作できるか心配」「昔のように走れるかな」と感じるのは自然なことです。

そんなとき大切にしたいのは、「扱いやすさ」を最優先にすること。
性能や見た目のスペックよりも、「自分にしっくりくるかどうか」がバイク選びでは重要な軸になります。

たとえば、アクセルやクラッチの反応が穏やかで、低速でも安定して走れるモデルなら、街乗りも安心。
シート高が低く足がしっかり着くバイクは、停車時の安定感があり、自信につながります。
これは教習所でも「足つきの良さは安心感に直結する」と重視されるポイントのひとつです。

最近のモデルには、トラクションコントロールやABS、走行モード切り替えなど、多くの補助機能が備わっています。
こうしたテクノロジーが、ブランクのあるライダーの不安を優しくサポートしてくれます。

また、アップライトな姿勢で乗れるバイクは視界も広く、周囲の状況をつかみやすいため、気持ちにも余裕が生まれやすくなります。
特に信号待ちや市街地の走行では、こうしたライディングポジションが安心につながります。

一方で、スポーツタイプや高出力モデルのように挙動が鋭いバイクは、少しの操作で大きく反応することがあります。
加速が強すぎたり、ブレーキの効きが過敏だったりすると、緊張感が高まり、かえって疲れてしまうかもしれません。

もちろん、新しいことに挑戦する気持ちはとても大切。
でも最初のうちは「安心して乗れる一台」を選び、バイクとの距離をゆっくり縮めるのがおすすめです。

慣れてくるにつれて、「風を感じる楽しさ」や「自由に走る気持ちよさ」を思い出せるはず。
少しずつ自信を取り戻しながら、バイクとの時間を楽しんでいきましょう。

足つきの良さ・車重のバランス

リターンライダーとしてもう一度バイクに乗ろうと思ったとき、つい見落としがちなのが「足つき」と「車体の重さ」です。
どちらもスペック以上に“体感”に直結する大事なポイントで、安心して乗るためにはしっかり意識しておきたい部分です。

まず足つきについてですが、これは停車時の安定感に直結します。
足の裏がしっかり地面に着くと、立ちゴケのリスクを減らすだけでなく、「転ばないかな…」という不安もやわらぎます。
特にUターンや斜めの道、ちょっとした段差がある場所では、足が届いているかどうかで安心感がまったく変わってきます。

教習所でも「足つきの良さは、安全運転の第一歩」とされており、ブランク明けのライダーにとってはなおさら重要です。
つま先だけでバイクを支えるのと、土踏まずまでしっかり着くのとでは、精神的なゆとりがまったく違います。

次に「重さ」についてですが、大型バイクは250〜300kg前後になることも珍しくありません。
この重量感は、押し引きや取り回しのときにずっしりと響いてきます。
ただし、「重い=扱いにくい」とは限りません。重心が低く設計されているモデルであれば、走り出すと意外なほどスムーズに動いてくれることもあります。

たとえば、BMW R18やHarley-Davidsonの一部モデルは、大柄な見た目に反して重心が低く、安定感に優れています。
こうした車種は「止まっているときはどっしり、走り出すと軽快」という感覚を味わえるでしょう。

さらに、取り回しやすさに関わるのは重さだけではありません。
ハンドルの切れ角やステップの位置、シート幅、さらにはフロントフォークの角度など――
これらが絶妙に調整されていると、「これ、思ったより動かしやすいな」と感じられるはずです。

一方で、軽いバイクはたしかに扱いやすい反面、高速道路では横風にあおられやすいという弱点もあります。
リターンライダーがどんな場面でバイクを使いたいか――通勤や買い物、週末のツーリング、旅行など――
その目的に応じて、必要なバイクの重さやサイズ感も変わってくるはずです。

そして何より大切なのは、「スペック表の数値」ではなく「実際にまたがってどう感じたか」。
足つきも重さも、カタログでは分からない“自分との相性”をチェックするのが失敗しないコツです。

できれば、ディーラーや展示会などで実車に触れて、試乗してみるのがベスト。
複数のモデルにまたがってみることで、「これは安心して乗れそう」という直感が得られるはずです。

昔の感覚にこだわらず、今の体格や体力に合ったバイクを選ぶこと。
それが、快適で安全なリターンライダーライフの第一歩になります。

メンテナンス性・パーツ供給

久しぶりにバイクに乗ろうと考えたとき、見た目や性能も大事だけれど、「整備のしやすさ」や「パーツがちゃんと手に入るか」も重要なチェックポイントです。
特にリターンライダーにとっては、バイクに乗る楽しさを支える“裏方”の部分が、快適さに直結してきます。

まず、定期的なメンテナンスはバイクの寿命や安全性に大きく関わります。
たとえば、オイル交換やチェーン調整といった基本的な整備は、国産バイクでも外国車でも必要不可欠。
しかし、車種や構造によって手間や難易度が大きく変わってくるため、自分のスタイルに合った整備性を意識して選ぶことが大切です。

たとえば、ネイキッドタイプのようにカウル(外装)が少ないモデルは、部品にアクセスしやすく、日常のメンテナンスが比較的ラクに行えます。
一方で、フルカウル車や電子制御が多い最新モデルは、簡単な整備でもパネルの取り外しが必要だったり、専門的な知識が求められることも。

また、外国製バイクの場合、見た目やエンジン音の魅力に惹かれる方も多いですが、メーカーやモデルによっては部品の取り寄せに時間がかかることがあります。
たとえば、DucatiやTriumphなどは日本にも正規ディーラーがあるものの、古いモデルや限定仕様だとパーツ入手に時間がかかるケースも。

その点、BMWやHarley-Davidsonのように日本国内にサービスネットワークが広く展開されているメーカーであれば、部品供給や整備体制が安定しており、万が一のときも頼りやすいです。
特にハーレーは、長年同じ構造を採用しているため、古いモデルでも現行パーツが流用できるケースが多いというメリットもあります。

さらに、カスタムパーツが豊富なモデルを選べば、見た目や使い勝手を自分好みに調整する楽しみも広がります。
自分だけの一台に仕上げる過程そのものが、バイクライフの醍醐味になることもあるでしょう。

もうひとつ意識したいのが、バイクをどこで整備するか。
自宅近くに信頼できるバイクショップやディーラーがあるかどうか、事前に調べておくと安心です。
最近では、Googleマップの口コミやSNSでの実体験レビューも参考になります。

たとえば、国土交通省の整備士認定を受けている店舗を選ぶと、技術的な信頼性も高くなります。
また、メーカー公式サイトには正規販売店や認定工場の一覧が載っていることもあるので、事前にチェックしておきましょう。

まとめると、メンテナンス性やパーツ供給のしやすさは、長く安心してバイクに乗り続けるうえで欠かせない要素です。
「乗る楽しさ」だけでなく、「続けやすさ」や「頼れる環境があるか」もあわせて考えることで、後悔のない選択につながります。

見た目の満足度・所有感

大型バイクを選ぶうえで、スペックや性能と同じくらい大切にしたいのが「見た目が気に入るかどうか」です。
パッと見て「かっこいい」と思えるか、自分の感性にフィットしているか――それだけで、所有する満足感は大きく変わります。

たとえ毎日乗れなかったとしても、ガレージに愛車があるだけで心が満たされる、という方も少なくありません。
休日の朝、バイクを磨いて「やっぱりこのスタイル好きだな」と感じられる瞬間こそ、所有する喜びそのものではないでしょうか。

たとえば、BMW R18のようなクラシックなデザインや、Triumph Bonneville T120のような英国的なスタイルに惹かれる方も多いはず。
そういったモデルは、走っているときはもちろん、駐車中でもつい見とれてしまうような存在感を放ちます。

見た目が気に入っているバイクであれば、洗車やメンテナンスの時間も楽しみに変わります。
自分の手で手入れをすることで、自然とバイクへの愛着が深まり、「ずっと大切に乗りたい」という気持ちが育っていくでしょう。

とはいえ、見た目だけで選んでしまうと、乗ってから違和感を覚えることもあります。
たとえば、「足つきが悪くて不安定」「前傾姿勢がきつくて腰がつらい」など、実用面とのギャップに後悔するケースも。

だからこそ、購入前には実際にまたがってみたり、可能であれば試乗して自分の体格やライディングスタイルに合っているかを確認するのがベストです。
特に、車体の大きさやハンドルの位置、シートの形状などは、見た目だけでは判断しづらいポイント。
カタログスペックではわからない“フィーリング”の部分を確かめることが大切です。

また、趣味性の高いバイクを選ぶ場合は、維持面にも少し気を配っておきましょう。
一部の限定モデルや年式が古い車種では、補修用パーツの供給が限られていることもあります。
メーカー公式サイトや販売店で、「このモデルは今後も部品が入手できるか?」を確認しておくと安心です。

それでも、「多少の不便があっても、このバイクが好き」と思えるなら、それはもう立派な“相棒”です。
好きな見た目だからこそ、多少の取り回しにくさや積載性の低さも気にならなくなる――そんな感情の力は、バイクライフを豊かにしてくれます。

バイク選びは、単なる性能比較ではなく、「この一台と一緒に過ごしたいかどうか」を大事にすること。
その直感が、自分だけのバイクとの出会いにつながるはずです。

【リターンライダー向け読み物】バイクブロス|初心者・リターンライダー向け特集

2025年版!おすすめ大型バイク5選【海外メーカー編】

  • BMW R1250R|大人の落ち着きを感じられる万能ネイキッド
  • Harley-Davidson スポーツスターS|伝統と革新が融合した“新しいハーレー”
  • Ducati Scrambler Icon|“楽しい”が詰まったカジュアル×クラシックな1台
  • BMW R18|威風堂々、でもやさしく乗れる“大人のクルーザー”
  • Triumph Bonneville T120|伝統と快適性を両立した“上質クラシック”

BMW R1250R|大人の落ち着きを感じられる万能ネイキッド

BMW R1250R参考スタイル(イメージ)
BMW R1250R風イメージ(実際の車両とは異なります)

BMW R1250Rは、ブランクのあるライダーや初めての大型バイクとしても人気の高い一台です。
派手すぎないけれど洗練されたデザインは、大人のライダーにぴったりの落ち着いた雰囲気を持っています。

最大の魅力は、安定感のある走行フィーリングと高い汎用性。
ネイキッドスタイルならではの視界の広さやアップライトな乗車姿勢は、久々に乗るライダーにとって心強いポイントです。

低重心に設計されたエンジン配置と、BMW独自のテレレバーサスペンションが生み出す安定感により、
カーブの走行や低速時でもバイクがふらつきにくく、「思った通りに動いてくれる」という安心感を得られます。
実際、教習所や試乗会などでも「取り回しやすい」と感じる声が多く寄せられているモデルです。

さらに、R1250Rには走行モード切り替えやトラクションコントロール、ABS、クルーズコントロールなど、
電子制御による安全サポート機能が充実しています。
たとえブランクがあっても、こうした装備が「守られている」という安心感につながり、リラックスしたライディングを実現してくれます。

エンジンは水平対向2気筒(ボクサーエンジン)で、振動が少なく、なめらかな走行が特徴です。
トルクも十分あり、急な坂道でも力強く加速できるため、街乗りからツーリングまで幅広く活躍します。
「飛ばす」というよりは「しっかり走る」という安心感重視のバイクといえるでしょう。

一方で、シート高がやや高めに設定されているため、小柄な方は足つきが気になるかもしれません。
ただし、オプションでローダウン仕様や低めのシートを選ぶことも可能なので、事前の確認がおすすめです。

価格帯はやや高めですが、BMWならではの品質の高さと、長く乗れる耐久性・信頼性が備わっています。
全国に正規ディーラーも多数あり、メンテナンス体制も整っているので、安心して長く付き合える相棒になるはずです。

見た目も操作性も落ち着きがあり、「派手すぎず、自分らしくバイクと付き合いたい」という方にはぴったりの一台。
再出発にふさわしい、信頼できるパートナーになるでしょう。

Harley-Davidson スポーツスターS|伝統と革新が融合した“新しいハーレー”

Harley-Davidson スポーツスターS参考スタイル(イメージ)
Harley-Davidson スポーツスターS風イメージ(実際の車両とは異なります)

スポーツスターSは、「ハーレー=重くてクラシック」というイメージを覆す、まったく新しいスタイルのバイクです。
久しぶりにバイクに乗る人の中には「ハーレーに興味はあるけど、自分にはまだ早いかも…」と感じる方もいるかもしれません。
でもこのモデルは、そんな不安を良い意味で裏切ってくれる存在です。

スポーツスターSに搭載されているのは、最新の水冷Vツインエンジン「Revolution Max 1250T」。
このエンジンは、パワフルさと扱いやすさのバランスが絶妙で、低速でも粘り強く、高速では力強く加速してくれます。
いわゆる“どこでも気持ちよく走れる”エンジンで、リターンライダーにも自然に馴染みやすい仕様です。

さらに、電子制御によるライディングモード切り替え・トラクションコントロール・コーナリングABSなど、
現代のバイクらしい安全装備がしっかり揃っています。
特に久々にバイクに乗る方にとっては、こうした機能が「無理せず楽しめる」ことに直結するので、かなり心強いポイントです。

操作性も軽快で、クラッチは軽く、ギアの入りもスムーズ。
走り出してすぐに「これなら自分でも大丈夫」と思えるはずです。

デザイン面でも、スポーツスターSは従来のハーレーとはひと味違います。
短めのフェンダーや太いタイヤ、低く構えたシルエットは、まるでカスタムバイクのような迫力と個性を感じさせます。
「ハーレーらしさ」はそのままに、もっとモダンでシャープな印象に仕上げられていて、初めてのハーレーとしても取り入れやすいモデルです。

ただし、注意しておきたい点もいくつかあります。
まず、ステップ位置が前方にあるため、やや前傾の姿勢になりがち。
長時間のライディングでは、慣れるまでは少し疲れを感じることもあるかもしれません。

また、荷物を積むスペースやタンデム(二人乗り)の快適性は控えめなので、長距離ツーリングや実用性重視の方には少し工夫が必要です。
とはいえ、それを差し引いても「乗る楽しさ」「所有感」「人とは違う一台に乗る満足感」はしっかり味わえるモデルです。

ハーレー=クラシックというイメージに縛られず、新しい感覚で楽しめるスポーツスターS。
リターンライダーにとっても、新しいバイクライフを切り拓いてくれる力強いパートナーになってくれるはずです。

Ducati Scrambler Icon|“楽しい”が詰まったカジュアル×クラシックな1台

Ducati Scrambler Icon参考スタイル(イメージ)
Ducati Scrambler Icon風イメージ(実際の車両とは異なります)

Ducati(ドゥカティ)というと、「スピードが速くて上級者向け」という印象を持つ方もいるかもしれません。
でも、Scrambler Icon(スクランブラー・アイコン)は、そのイメージをいい意味で裏切ってくれるモデルです。
カジュアルで乗りやすく、リターンライダーにもぴったりな“気軽に楽しめるドゥカティ”として人気を集めています。

最大の魅力は、クラシックとモダンが融合したスタイリング。
丸型ヘッドライト、スリムなボディ、アップライトな乗車姿勢――
シンプルながら洗練されたデザインは、街でも自然と視線を集める存在感があります。

また、800ccのL型2気筒エンジンは、過度に強すぎずスムーズな特性で、
「ちょうどいい力強さ」を感じられるフィーリング。
街乗りからワインディングまで幅広く対応でき、スロットル操作も素直で安心して扱えるのが特長です。

車体は軽量で、シート高も比較的低め。
取り回しがしやすく、足つきも良好なため、久しぶりに乗る人でも不安を感じにくい仕様になっています。
実際、試乗会などでも「ドゥカティなのに乗りやすい!」という声が多く、初心者や女性ライダーにも人気です。

操作面では、クラッチも軽めでギアチェンジもスムーズ。
街中の渋滞や細い道でもストレスを感じにくく、リラックスして乗れるのが嬉しいポイントです。

ただし、いくつか注意点もあります。
Scrambler Iconには風防(スクリーン)が標準装備されていないため、
高速道路を走る際には風圧を強く感じることがあります。
必要に応じて後付けのスクリーンを取り付けると快適性が向上します。

また、前ブレーキの効きがかなり鋭いため、最初は慎重に扱うのがおすすめ。
慣れてしまえばむしろ安心材料になりますが、乗り始めのうちは丁寧な操作を心がけましょう。

収納スペースも少なめなので、ツーリング用途ではバッグやリアキャリアなどの追加装備を検討するのが現実的です。
カスタムパーツが豊富に揃っているので、自分仕様に仕上げる楽しさもこのバイクの魅力のひとつです。

Ducati Scrambler Iconは、気取らず乗れるおしゃれバイク。
軽やかな操作性とデザイン性の高さを両立しており、「乗って楽しい・持ってうれしい」をしっかり実感できる一台です。

「バイクは好きだけど、構えすぎず自分のペースで付き合いたい」
そんなリターンライダーにとって、心強い相棒になってくれるはずです。

BMW R18|威風堂々、でもやさしく乗れる“大人のクルーザー”

BMW R18参考スタイル(イメージ)
BMW R18風イメージ(実際の車両とは異なります)

BMW R18は、ひと目見ただけで心を奪われる、圧倒的な存在感を放つクルーザーモデルです。
重厚でクラシックなデザインに、磨き抜かれた金属パーツやロングホイールベース。
「これはさすがに自分には大きすぎるかも…」と感じる方もいるかもしれませんが、実はその見た目に反して、意外なほど扱いやすいのがこのバイクの魅力です。

R18に搭載されているのは、1,800ccの空冷ボクサーツインエンジン。
数字だけ見ると「とてもリターンライダー向きとは思えない」と感じるかもしれませんが、エンジンの特性はとても穏やか。
発進や低速走行時には扱いやすく、アクセルレスポンスもマイルドなので、「ドカンと来る」ような怖さがありません。

特に注目したいのは、車体の低重心設計。
見た目こそ300kgを超える超大型バイクですが、走り出してみるとその重さを感じにくく、直進安定性が非常に高いのが特徴です。
停車中もどっしりとした安定感があり、「ふらつく不安」が少ないことも大きな安心材料になるでしょう。

また、駆動方式にはシャフトドライブが採用されていて、チェーンのようなメンテナンスの手間が少ない点もポイント。
長距離ツーリングでも疲れにくく、スムーズな走行フィーリングが持続します。

R18は見た目に反して“懐の深さ”があり、「自分のペースでゆったり走りたい」という大人のライダーにぴったり。
スピードや加速ではなく、時間そのものを味わうようなクルージング体験が楽しめます。

ただし注意点もあります。
たとえば、ハンドル幅が広めなので、細い道や狭い駐輪スペースでは取り回しに少し慣れが必要です。
また、積載性が低いため、荷物を持ちたい場合はサイドバッグなどの装備を追加することになります。

それでも、「このバイクと一緒に時間を過ごしたい」と思えるような愛着が湧いてくるモデルです。
デザインや質感の高さはもちろん、「大きいけれど優しい」というギャップが、R18ならではの魅力になっています。

見た目に惹かれて、またがってみたら「意外といけるかも」と感じる――
そんな体験こそ、リターンライダーがもう一度バイクを好きになるきっかけになるかもしれません。

Triumph Bonneville T120|伝統と快適性を両立した“上質クラシック”

Triumph-Bonneville-T120参考スタイル(イメージ)
Triumph-Bonneville-T120風イメージ(実際の車両とは異なります)

「せっかくバイクに戻るなら、見た目も自分らしくこだわりたい」
そんなリターンライダーにおすすめなのが、Triumph Bonneville T120。
英国ブランドらしい上品なクラシックデザインに、現代の快適性と安全装備を詰め込んだ、まさに“完成度の高い一台”です。

まず見た目の魅力は言うまでもありません。
丸型ヘッドライトやしずく型の燃料タンク、左右2本出しのマフラーなど、60年代のブリティッシュバイクを思わせるスタイルが特徴的。
ただ眺めているだけでも所有感を満たしてくれる、そんな存在感があります。

とはいえ、中身はしっかりと現代仕様。
ライドバイワイヤ(電子スロットル)やトラクションコントロール、ABS、切り替え式ライディングモードなど、
安全性と快適性を高める機能が充実しており、リターンライダーにとっては「安心して乗れる」ことに直結します。

エンジンは1200ccの並列2気筒で、鼓動感のあるサウンドと低回転域の力強いトルクが魅力。
必要以上にパワーを主張するわけではなく、「落ち着いて走る」ことを楽しめる味付けです。
市街地からワインディング、郊外のツーリングまで、さまざまなシーンで気持ちよく走ることができます。

さらに、クラッチ操作が軽く、ギアの入りもスムーズなので、ブランクがあっても違和感なく乗り始められます。
操作系のクセが少なく「自然と馴染む」という声も多く、再スタートにはぴったりの仕様です。

ただし、車重は約236kgとそれなりにあるため、最初のうちは押し歩きや駐輪時に少しコツが必要かもしれません。
ですが、重心が低めで足つきも良好なので、慣れてくると安定感を感じられるはずです。

快適性の面でも、やわらかめのサスペンションが路面の衝撃をしっかり吸収してくれるため、長時間のライディングでも疲れにくい構造。
グリップヒーターやクルーズコントロールも標準装備されており、四季を問わず快適に走れるのも嬉しいポイントです。

また、カスタムパーツも豊富にそろっていて、自分好みに仕上げていく楽しさも味わえます。
シートの交換やバッグ類の装着など、ライフスタイルに合わせた仕様変更がしやすく、長く付き合えるバイクとして人気が高いのも納得です。

「クラシックな外見だけど、現代の機能がしっかり欲しい」
そんな方にとって、Bonneville T120は理想的な一台です。
再びバイクに乗る楽しさを、心地よく、安心して取り戻せるはずです。

詳しいスペックはWebike バイクカタログでも確認できます。

久しぶりにバイクに乗ることに不安を感じる方は、「大型バイクに向いていない人の特徴と対策」もあわせてご覧ください。

大型バイク 向いてない人の特徴と傾向

 

ガレージ前でバイクと向き合う中年ライダーの後ろ姿の横長写真
この一台とこれからのバイクライフを共にする、静かな決意が感じられるワンシーン

リターンライダーが大型バイクを選ぶときに大切な視点

  • 自分の操作感覚に合った扱いやすいモデルを選ぶ
  • 足つきの良さが安心感に大きくつながる
  • 車体の重さだけでなく重心の低さも重要
  • ネイキッドやアップライトな姿勢のバイクは視界が広く安全
  • 電子制御が充実したモデルは不安を軽減しやすい
  • メンテナンス性の高い構造は維持のストレスを減らす
  • 国産・輸入車問わず部品供給の安定性を確認しておく
  • 正規ディーラーや整備ネットワークの有無をチェックする
  • カスタムパーツが豊富な車種はライフスタイルに合わせやすい
  • 見た目に惹かれるモデルこそ一度は試乗しておくべき
  • 重さやサイズ感はスペック表だけで判断しない
  • バイクの使い方(通勤・ツーリングなど)を明確にして選ぶ
  • 低速域でも安定する設計はブランク明けの走行を支える
  • クラッチの軽さやポジションの自然さも選定基準になる
  • 所有感の満足度が高いバイクは長く乗り続けやすい

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