バイク選びにおいて見た目や性能、そして価格とのバランスは非常に重要なポイントですが、なかでもネオクラシックジャンルの中で異彩を放つ存在がXSR900です。しかし「XSR900 不人気」と検索されていることからもわかるように、その評価は一様ではなく、デザインや乗り味に対して賛否の声が分かれているのが実情です。

	XSR900にまたがる30代の男性ライダー。バイクファッションでカフェ前に停車中のライフスタイル系ショット。明るく自然な背景
街中で注目を集めるXSR900。その個性的なデザインは、見る人によって印象が分かれる

ネット上では、デザインがダサいという意見や、購入後に後悔したという声も見受けられます。実際に足つきが悪い、シートが硬い、積載性が低いといった実用面での指摘もあり、ライダーによっては「街乗りメインでは扱いづらい」と感じることもあるようです。また、燃費の悪さやカスタムパーツの少なさも、ネガティブな評価につながっている要素です。

一方で、MT-09をベースにしたパワフルな走行性能や、独特なスポーツヘリテージの世界観を高く評価する声も多く、Z900RSやCB1000Rなど他のネオクラシックバイクと比較しながら、あえてXSR900を選ぶライダーもいます。取り回しが悪いと感じる一方で、その軽快さとトルクフルな走りに惹かれる人もいるのです。

この記事では、そんな「XSR900 不人気」と言われる理由を多角的に分析し、実際の口コミや使用感、他モデルとの比較を通じて、XSR900がどんなバイクなのかをじっくり解説します。購入を検討している方が後悔しないために、ぜひ最後まで読んでみてください。

本記事のポイント

  • XSR900が不人気と言われる具体的な理由
  • デザインや乗り味に対する評価の分かれ方
  • 他モデルとの比較による立ち位置や特徴
  • 購入前に確認すべきメリットとデメリット

XSR900 不人気って本当?実態を検証

  • XSR900は不人気と言われる理由とは
  • ネオレトロデザインの好みが分かれる
  • MT-09との違いがわかりにくい?
  • 値段・価格はいくら?高いと感じる声も
  • XSR900に乗る男性・女性の印象とは

XSR900は不人気と言われる理由とは

無機質なビル街に停まるXSR900。どこか孤立した雰囲気が漂う正面アングル
存在感がありながらも、どこか浮いて見えるXSR900の個性的なスタイル

XSR900が不人気と言われる背景には、いくつかの要素が絡み合っています。その印象を強くしているのは、販売台数や中古市場の流通数、そして一部の口コミによる影響です。

まず、販売台数に関しては、ヤマハの他モデルに比べてXSR900の流通がやや少ないことがあります。これは、ターゲットとしているユーザー層が限られており、万人向けの設計ではないという点が関係しています。つまり、特定のスタイルや性能を求める人に向けて作られているため、広く一般受けするモデルとは言いづらいのです。

次に、XSR900はMT-09と基本構造を共有しているため、「それならMT-09でいいのでは?」と感じるライダーも少なくありません。価格帯も似ており、スペックを重視する人から見るとコストパフォーマンスに疑問を抱かれることもあります。

さらに、ネット上には「見た目が中途半端」「使い勝手がイマイチ」などの意見も散見されます。これらの声が強調されて広まることで、「不人気」という印象だけが先行してしまうケースもあるのです。

ただし、これらはあくまで一部の見方に過ぎません。走行性能や装備面では高い評価を受けており、むしろファンにとっては「通好みの一台」としての魅力を放っています。つまり、XSR900は一般的な人気を得づらい構成である一方で、深くハマる人には手放せない存在なのです。

このように、XSR900が「不人気」と言われるのは、単なる性能や品質の問題ではなく、その個性の強さゆえに評価が分かれやすいことが大きな理由だといえます。

ネオレトロデザインの好みが分かれる

XSR900が注目される理由のひとつに、ネオレトロデザインの採用があります。ただし、このデザインは賛否が分かれるポイントにもなっています。

ネオレトロとは、現代的な技術や性能を備えながら、外観にクラシカルな要素を取り入れたスタイルのことです。XSR900では、丸型ヘッドライトやアルミタンク風のシュラウド、シンプルなシルエットなどがその特徴となっています。

こうしたスタイルを魅力と捉える人にとっては、他に代えがたい一台と映ります。しかし一方で、「古臭い」「どっちつかずな印象」と感じる人も一定数存在します。これは、ライダーが求める“バイクらしさ”が大きく異なるためです。例えば、フルカウルのスポーツモデルやアドベンチャータイプを好む層からすると、XSR900のデザインはどうしても地味に映ることがあります。

また、ネオレトロスタイルに対する理解や関心が薄い層には、その魅力が伝わりにくいという問題もあります。見た目で選ぶ傾向が強い初心者にとっては、見慣れないスタイルに戸惑うケースも考えられます。

このため、XSR900のデザインは「万人受けする見た目」ではなく、「好みが分かれるデザイン」として受け止められる傾向が強いのです。

それでも、こうしたデザインに惹かれる人にとっては、まさに“刺さる”一台になります。他のモデルにはない個性が際立っており、機能とスタイルのバランスが見事に融合しています。

結局のところ、ネオレトロデザインはXSR900の大きな武器である一方、広い支持を集めるには少しクセがあるともいえるでしょう。

MT-09との違いがわかりにくい?

XSR900とMT-09は、ヤマハの同じエンジンプラットフォームを採用している兄弟車とも言える存在です。このため、見た目以外の違いがわかりにくいと感じる人も多いようです。

両モデルともに「CP3」と呼ばれる3気筒エンジンを搭載し、排気量やパワー、基本的なフレーム構造は共通しています。これによって、走行性能やフィーリングの面ではかなり似た印象を受ける場面があるのも事実です。そのため、外見以外に明確な差を感じにくいという声が一定数あります。

ただし、両車には設計コンセプトの違いがはっきりとあります。MT-09はストリートファイター系のシャープで攻撃的なデザインと、アグレッシブなライディングポジションが特徴です。一方、XSR900はクラシカルな外観と落ち着いたハンドリング、よりフラットな乗車姿勢を意識して作られています。

また、サスペンションの設定や電子制御の味付けにも微妙な違いがあります。例えば、XSR900ではツーリングにも適した快適性を重視するセッティングが施されており、MT-09よりもややマイルドな乗り味になっています。

このようにスペック表では見えにくい違いがある一方で、外からはどうしても「似ているバイク」に見えてしまうことが、違いがわかりにくいと感じる要因になっています。

他人と違うバイクに乗りたいと考えるライダーにとっては、この「見た目以外の差が少ない」という印象が選びにくさにつながるかもしれません。しかし、視点を変えれば「同じ性能で自分の好みに合ったスタイルが選べる」という選択肢の豊かさでもあります。

値段・価格はいくら?高いと感じる声も

XSR900の価格は、新車でおおよそ130万円台(2025年時点)となっており、同クラスのバイクと比べてもやや高めの設定です。この価格に対して「少し高いのでは?」と感じる声があるのは事実です。

特に、同じエンジンを搭載するMT-09は10万円以上安く購入できるケースが多く、純粋なスペックや装備だけを見比べると割高に感じてしまうことがあります。この価格差が、XSR900に対して“高い印象”を持つ一因となっています。

また、見た目がクラシックな分、「レトロ風のデザインにお金を払う価値があるのか」と疑問を持つ人もいるようです。XSR900の魅力はそのスタイルや世界観にもあるのですが、数値で表せない価値は人によって評価が分かれるポイントになります。

ただし、装備内容をよく見ると、価格に見合う要素が多く備わっていることがわかります。たとえば、6軸IMU(慣性計測ユニット)による高度な電子制御、トラクションコントロール、クルーズコントロール、そしてクイックシフターの標準装備など、他のバイクではオプション扱いされるような機能があらかじめ含まれています。

加えて、仕上げの質感やパーツの選定にもコストがかかっており、細部にこだわった造形美は多くのファンを惹きつけています。つまり、価格以上の価値を感じる人がいる一方で、装備に関心が薄い層からすると割高に映ることもあるのです。

結果として、「高い」と感じるかどうかは、何に価値を見出すかによって変わる部分が大きいといえるでしょう。

XSR900に乗る男性・女性の印象とは

XSR900に乗る人に対して、周囲がどのような印象を持つかは気になるポイントかもしれません。見た目の印象やバイクのスタイルが個性的なだけに、そのオーナーに対しても特別なイメージを抱かれやすい傾向があります。

まず、男性ライダーに対しては「こだわりが強そう」「ファッションにも気を使っていそう」という声が多く聞かれます。XSR900のネオレトロなスタイルは、万人受けするというよりは、好みに刺さる人が選ぶデザインです。そのため、あえてこのモデルを選ぶ人には“自分の美学を持っている人”という印象がつきやすくなります。

また、バイク全体の雰囲気が落ち着いており派手すぎないため、大人の男性がスマートに乗りこなしている姿は非常に絵になります。年齢層としても30代以降が多く、経験を積んだライダーというイメージも強まります。

一方、女性ライダーがXSR900に乗っていると、「かっこいい」「珍しいバイクに乗ってるな」といった感想が多く挙がります。中型や小排気量のネイキッドを選ぶ女性が多い中で、大型かつネオクラシックという選択肢は少数派です。その分だけ目を引きやすく、好感を持たれるケースが多くなっています。

ただし、車体がやや大柄なため、取り回しの面で難しそうという印象を持たれることもあるかもしれません。しかし、足つきや重さに対する不安を感じさせないライディングスタイルを見せることで、より一層かっこよく見えるのがXSR900の不思議な魅力です。

このように、XSR900に乗る男女ともに、「普通とは違う」「個性がある」といったポジティブな印象を与えやすいモデルと言えるでしょう。

XSR900 不人気とされる要因を徹底分析

  • 高級車ではない?との見方もある背景
  • どこからが高級?XSR900の立ち位置
  • XSR900が上級バイクと見なされる理由とは
  • XSR900に乗ってる人の年収層は?
  • XSR900とZ900RSを比較!ネオクラシック2強の違いとは?
  • 乗ってる人の口コミ・感想レビューまとめ

高級車ではない?との見方もある背景

XSR900に対して「高級車ではないのでは?」という見方があるのは、価格帯やデザイン、そしてブランドの位置づけに由来しています。この見方は必ずしも否定的なものではなく、XSR900の立ち位置を理解するうえで重要な視点のひとつです。

まず、価格面ではXSR900は130万円前後と、バイク全体で見ると決して安い部類ではありません。しかし、大型バイク市場では150〜250万円台の車種が多数あるため、それらと比較すると「ミドルクラス」という印象が強くなります。つまり、プレミアムバイクというよりは、高性能だけれど手が届く現実的な価格帯にあるモデルと捉えられやすいのです。

次に、デザインについても影響があります。XSR900は高性能な装備を備えつつも、ネオレトロという落ち着いたスタイルを持っています。このため、ぱっと見た印象で「高級そう」「圧倒される」といった感覚を持ちにくい側面があります。派手なカウルや煌びやかな塗装といった“高級車っぽさ”を演出する要素が控えめであることも、その印象につながっています。

さらに、ヤマハというブランドが「実用性と走りのバランスが良い」イメージを持たれていることも一因です。ホンダやBMW、ドゥカティといったブランドに比べて、高級志向よりは機能性や走行性能で選ばれる傾向があり、そのブランドイメージがXSR900にも投影されています。

しかし、装備面を詳しく見ると、トラクションコントロールやクイックシフター、IMU(慣性センサー)など、非常に高度な技術が盛り込まれています。これらは高級スポーツモデルにも採用されているものであり、価格に対しての内容はむしろ“高級志向寄り”ともいえるものです。

このように、XSR900が「高級車ではない」と見られるのは、価格や見た目、ブランドイメージの影響が大きく、それが必ずしも価値を否定する意見ではないことがわかります。むしろ、控えめなスタイルの中に詰め込まれた本物志向こそが、XSR900の本質ともいえるのではないでしょうか。

どこからが高級?XSR900の立ち位置

バイクにおける「高級車」という概念は、自動車と比べるとやや曖昧です。価格だけで決まるものではなく、装備、ブランドイメージ、希少性、そして所有満足度など複数の要素が絡み合っています。そうした中で、XSR900はどの位置にいるのかを見ていきましょう。

まず、価格帯に着目すると、XSR900は新車で130万円前後となっており、中〜高価格帯に属します。原付や250ccクラスのモデルが数十万円で購入できることを考えると、決して安いバイクではありません。ただし、200万円を超えるようなフラッグシップモデルと比べると、やや控えめな印象があるのも事実です。

装備面ではどうでしょうか。XSR900には、6軸IMUによるトラクションコントロールやスライドコントロール、クイックシフター、クルーズコントロールなど、上位クラスのモデルにも搭載されている機能が標準装備されています。こうした点から見れば、「ミドルクラスにしては豪華すぎる」と感じる人も少なくありません。

また、デザインに関しても、ネオレトロという独自のスタイルを追求しており、大量生産の“普通のバイク”とは一線を画しています。パーツの質感やカラーリングにもこだわりが見られ、所有する喜びを感じやすい仕上がりです。

このように考えると、XSR900は“フラッグシップモデル”ほどの豪華さはないものの、“中級車以上・高級車未満”といった絶妙なポジションに位置しているといえます。いわば、「プレミアムミドルクラス」というカテゴリーがふさわしい存在です。

言い換えれば、価格や見た目では控えめでも、中身に目を向ければ非常に高い完成度を誇るバイク。それがXSR900の立ち位置といえるでしょう。

XSR900が上級バイクと見なされる理由とは

XSR900は、価格やスペックだけでなく、そのデザイン性や所有満足度の高さから「上級バイク」として扱われることがあります。その評価には複数の要素が関係しています。

まず、多くのライダーが注目するのは装備の充実ぶりです。XSR900には、ヤマハの最新技術である6軸IMUを活用した電子制御システムが搭載されています。これにより、トラクションコントロールやスライドコントロール、ウィリーコントロールといった先進的な走行補助機能を標準で備えています。これらは、一般的には上級モデルにのみ搭載される装備であり、XSR900の「ただのネオレトロモデル」以上の存在感を引き上げています。

また、デザインの面でも高い評価を受けています。クラシックバイクを思わせる丸目ライトやシンプルなボディラインは、流行に左右されにくく、長く乗り続けられる魅力があります。加えて、外装パーツの質感や細部の仕上げにもこだわりが感じられ、所有する喜びを感じやすい点も見逃せません。

さらに、XSR900は「通好みのモデル」としての側面も持っています。万人向けとは言いづらいものの、それゆえにバイクへのこだわりや個性を重視する層からは高く評価されやすい傾向があります。つまり、価格や排気量では測れない“バイクに対する価値観”が現れやすいモデルと言えるでしょう。

こうした理由から、XSR900はスペック以上の満足感を提供する一台として、「上級バイク」という位置づけで見られることが多いのです。

XSR900に乗ってる人の年収層は?

XSR900のユーザー層は、その価格帯や装備の性質から、ある程度の経済的余裕がある人に偏っている傾向があります。あくまで傾向としてですが、乗っている人の年収層は中〜高所得層に多いと考えられます。

新車価格が130万円前後という点を考慮すると、バイク単体での支出としては比較的大きな買い物になります。さらに、任意保険、メンテナンス費用、ガレージの確保なども含めれば、年間にかかるコストは決して安くありません。このため、無理なく維持するには年収で400万〜600万円以上が一つの目安になるでしょう。

また、XSR900のデザインや性能に魅力を感じる層は、20代後半から40代の比較的落ち着いた世代が多く見られます。この年代はすでに安定した収入を得ていることが多く、「見た目だけでなく中身も重視したい」「長く付き合える一台を選びたい」といった価値観を持っています。こうした意識を持つライダーは、生活や趣味に対してある程度の投資ができる余裕を持っている場合が多いです。

一方で、バイクに強い情熱を持つ人であれば、年収に関係なく計画的に資金を貯めて購入しているケースもあります。つまり、全体としては中〜高所得層が多いものの、「本当に欲しいと思った人が手に入れているバイク」という面もあるのです。

このように、XSR900の年収層には一定の幅がありながらも、傾向としては安定した経済基盤を持つライダーに選ばれやすいモデルと言えるでしょう。

XSR900とZ900RSを比較!ネオクラシック2強の違いとは?

XSR900とZ900RSが街角に並んで停車。現代的とクラシックなスタイルの違いが際立つ
XSR900とZ900RS。どちらを選ぶかは、デザインと走りへの価値観次第

バイク業界においても、「どっちが格上?」という話題はよく挙がります。アウディとBMWのような高級車ブランドの比較になぞらえられることもありますが、ネオクラシックバイクの分野では、ヤマハのXSR900とカワサキのZ900RSがよく比較対象になります。どちらもクラシカルなデザインと現代の性能を融合させたモデルであり、ライダーの好みや価値観によって評価が分かれるところです。

まず、Z900RSは「Z1」の現代版ともいえるデザインで、多くのバイクファンから“正統派レトロバイク”として支持されています。迫力あるフォルムと空冷風のエンジン外観、そしてこだわり抜いたカラーリングは、見た目のインパクトという点で非常に強い印象を与えます。また、カワサキの「Z」ブランド自体が持つ伝統と人気も相まって、所有感を満たしてくれるモデルとして選ばれています。

一方、XSR900は見た目こそレトロ調ですが、中身は最新技術で構成された“現代の機能美”を体現したモデルです。電子制御技術や6軸IMUの搭載、クイックシフターやトラクションコントロールなど、装備面ではZ900RSを一歩リードしています。デザインの方向性も「ヨーロピアンカフェスタイル」を意識しており、洗練された雰囲気が魅力です。

性能や装備を重視する人はXSR900、デザインと存在感を重視する人はZ900RSを選ぶ傾向があります。どちらが「格上」というよりは、「どちらの美学に共感するか」が選択の軸になるでしょう。

このように、XSR900とZ900RSは同じカテゴリーにありながらも、狙っている世界観や乗り味の方向性が異なるため、単純に優劣をつけるのではなく、自分が何をバイクに求めているかを基準にするのが最も自然な比較方法です。

比較項目 Z900RS(カワサキ) XSR900(ヤマハ)
デザイン Z1直系の正統派レトロデザイン ヨーロピアンカフェ風の現代レトロ
ブランドイメージ 伝統と人気のZシリーズ スポーツヘリテージ路線
装備・技術 装備はシンプルでやや控えめ 6軸IMU、クイックシフター等を搭載
コンセプト クラシックな外観と空冷風エンジン 機能美と走行性能を追求
向いているライダー デザインや伝統を重視する人 装備や走りを重視する人
存在感・所有感 高い所有感と人気の高さ 洗練された雰囲気で個性を出したい人

乗ってる人の口コミ・感想レビューまとめ

スマホでXSR900のレビューをチェックしている手元。星評価と写真が表示されている
XSR900を選ぶ前に、他ライダーのリアルなレビューは参考になる情報源に

XSR900を実際に所有・試乗している人たちの口コミやレビューを見ていくと、その魅力とともに、注意点や改善を望む声も浮かび上がってきます。ネット上の声や動画レビューなどを通じて、多くのライダーが語っているリアルな意見をいくつか紹介します。

まず、多くの人が共通して挙げているのは「エンジンのフィーリングが楽しい」という点です。3気筒ならではのトルク感と吹け上がりのバランスが良く、「街乗りでもワインディングでも気持ちよく走れる」との声が目立ちます。特に、2022年モデル以降のフレームやポジションの見直しによって、より安定した走行感を得られるようになったとの評価も増えています。

一方で、取り回しに関しては「やや大柄で重さを感じる」という意見もあります。車体重量は約190kg前後と、このクラスの中では決して重すぎるわけではないものの、ハンドルの切れ角やシート高の影響もあって、取り回しに苦労する場面もあるようです。特に、小柄なライダーからは「信号待ちでちょっと緊張する」といった声も見られました。

また、デザインについては好評と賛否両論が混在しています。ネオレトロなデザインが好きな人には「どストライク」「他にはない独自性がある」と高評価ですが、「中途半端な印象」「どこかのパーツが浮いて見える」と感じる人も一定数いるようです。ここは完全に好みの問題なので、購入前に実車をしっかり見ておくことが重要になります。

装備面では、電子制御が充実している点に驚く人も多く、「この価格でこれだけのテクノロジーが詰まっているのはすごい」と高評価が目立ちます。その一方で、インフォメーションディスプレイの見やすさや操作性に不満を感じるレビューも一部あります。

こうして見ると、XSR900の口コミはおおむね好意的なものが多いものの、細かい部分では賛否が分かれることもあります。だからこそ、口コミはあくまで参考にしつつ、自分の用途や感覚に合っているかを確認することが重要だと言えるでしょう。

XSR900 不人気と言われる理由を徹底整理

  • ネオクラシックとしては1980年代風のデザインが個性的すぎて好みが分かれる
  • 丸目ライトとモダンなフレームのミックスがちぐはぐに感じられる場合がある
  • MT-09との差別化が外観以外に乏しいと感じられがち
  • 価格が高めでコスパが悪いという印象を持たれやすい
  • シート高が高めで足つきに不安を抱くライダーがいる
  • ポジションがスポーティーすぎてリラックスして乗りづらいとの声もある
  • 燃費が悪いと感じるオーナーが一定数いる
  • タイヤやブレーキパッドの減りが早く維持費がかさむ傾向がある
  • カスタムパーツの選択肢が少なく個性を出しにくいという不満もある
  • 積載性が低く、ツーリング用途には不向きとされがち
  • 外装のカスタムを前提にしないとデザインに満足しにくいとの声がある
  • スクリーン未装着で高速走行時の風圧が強いという指摘がある
  • レトロ感を期待したライダーにとっては近未来感が強すぎる
  • バイクファッションと合わせにくいという意見がある
  • 市場ではZ900RSなどの競合車種の人気に押されがちで目立ちにくい